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【Crucial P5 Plus レビュー】初のPCIe4対応の高速NVMe SSD

4.0

Crucial P5 Plus レビュー

この記事ではCrucialクルーシャル P5 PLUSの1TBモデル「CT1000P5PSSD8」をレビューしました。
Crucial初のPCIe 4.0 NVMe SSDで、読み出し6,800MB/sを超えるハイエンドモデルのSSDです。

データを保存するPCメモリで老舗のMicron製のメモリを採用しているCrucialのSSDになります。

Crucial P5 Plusシリーズは、2020年に発売されたP5シリーズの上位モデルで、速度などが向上しています。

P5シリーズの上位モデル

 

Crucial初のPCIe 4.0対応のNVMe SSDで、速度は最速とはいかないものの、上位クラスの速度が確認できました。

Crucial初のPCIe 4.0対応のNVMe SSD

まちゃ
まちゃ

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今回試したのは1TBモデルの「CT1000P5PSSD8」で、読み出し速度は6,847MB/s、書き込み速度は5,026MB/sになります。

読み出し速度は6,847MB/s

 

80%使用している状態でも、速度はほとんど変わらない優秀さでした。

80%使用している状態

 

ただし、250GBくらいの大きなサイズのファイルのコピーでは、最後の方は300MB/sまで落ちてしまいました。

最後の方は300MB/s

まちゃ
まちゃ

使用率が高いと遅くなるかも

 

動画のようなサイズが大きいファイルを扱うなら、ディスク使用量に注意が必要ですが、写真編集くらいなら速度も落ちずに使えそうです。

Micronの信頼性と速度を重視するなら、選択肢に入れたいSSDだと思います。

 

この記事では「【Crucial P5 Plus レビュー】初のPCIe4対応の高速NVMe SSD」について紹介します。

 

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この記事を書いた人:まちゃ
ガジェット好き 自作PC歴20年超え スマホゲームのエンジニア アニメ・ゲーム好き

Crucial P5 Plus NVMe SSDの特長

Crucial P5 Plus NVMe SSDの特長

Crucial P5 Plus」シリーズは、最速のPCI Express 4.0対応のハイエンドNVMe SSDです。

Crucialといえばデータを保存するメモリに強いこともあり、その技術力に人気のあるメーカーだと思います。

Crucial初のPCIe 4.0対応のSSDで、当然ながらP5シリーズよりもアップグレードされています。

 

Crucial P5 Plus シリーズの主な性能

Crucial P5 Plusシリーズには、500GB、1TB、2TB の3種類あります。

500GBモデルは大きく書き込み速度が遅いので、買うなら1TB以上がおすすめです。

 

P5 Plusシリーズ
メーカー名 Crucial
型番 CT500P5PSSD8 CT1000P5PSSD8 CT2000P5PSSD8
容量 500GB 1TB 2TB
フォームファクタ M.2-2280
インターフェース PCIe 4.0 x4 / NVMe
コントローラー Micron自社コントローラ
NAND Flash Micron 3D NAND
読み出し 6,600MB/s
書き込み 4,000MB/s 5,000MB/s
総書き込み容量 300TBW 600TBW 1,200TBW
サイズ 2280
保証期間 5年間
目安価格 14,000円 22,000円 48,000円
GB単価 28円 22円 24円
発売時期 2021年09月

 

他のSSDと比べると、総書き込み容量は1TBモデルでは600TBWとそこまで高くありません。

耐久性の参考になるTBWが優秀なSSDを選びたいなら、こちらのTBWを比較した記事が参考になると思います。

 

コントローラーはMicron製

搭載されているコントローラーはMicron自社製のコントローラーです。

 

 

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Crucial P5 Plusの同梱品

Crucial P5 Plusの同梱品

Crucial P5 Plus「CT1000P5PSSD8」には本体と固定用ネジ、取扱説明書が付属しています。

珍しく固定用のネジも付属していました。

ネジも付属

 

箱の中はプラスチックケースで、動かないように固定されていました。

箱の中はプラスチックケース

 

 

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Crucial P5 Plusの外観

Crucial P5 Plusの外観

Crucial P5 Plusの外観はハイエンドモデルということもあってか、黒ベースのシンプルなデザインになっています。

片面実装で放熱性のあるラベルが貼られていて、下にはコントローラーなどのチップが載っています。

チップが載っています

 

裏面はチップのない片面実装で、シリアルナンバーやPSIDが記載されたラベルが貼られています。

裏面はチップのない片面実装

 

端子の形状は切り欠きが1つの「M-Key」です。

M-Key

 

メモリやコントローラーなどのチップ類全体にラベルが貼られています。

ラベルが貼られています

 

大きさ

M.2 2280なので、長さは規定通りの80mmです。

長さは規定通りの80mm

 

幅はほぼ22mmちょうどでした。

幅はほぼ22mm

 

厚さは片面実装なので薄めの2.2mmでした。

薄めの2.2mm

 

重さ

1TBモデルの重さは、片面実装なので軽めの 約7.3gです。

軽めの 約7.3g

 

 

ベンチマーク

ベンチマークPC

1TBモデルの「Crucial P5 Plus」をテストした環境は以下の通りで、CPU・メモリは高性能ではなく、PCケースやヒートシンクの冷却機能も高くはないです。

そこそこのスペックのミドルクラスPCでの検証になります。

ベンチマーク計測環境
PCケース NZXT H210
CPU AMD Ryzen 5 3500
マザーボード GIGABYTE X570 I AORUS PRO WIFI
ヒートシンク MB標準搭載
メモリ G.SKILL DDR4-3200 16GB
ビデオカード MSI GeForce GTX 1650 D6 AERO ITX OCV1
OS Windows 10 Pro 64bit版

 

結果としては「Crucial P5 Plus」は発熱しますが、データ転送速度は公称値よりも良い結果でした。

ディスク使用率が高いと、大きなファイルの書き込み速度が落ちてしまいます。

ファイルサイズが大きい動画の編集には向いてなさそうですが、画像編集など一般的な作業なら十分快適に使えそうです。

 

S.M.A.R.T

冷却性能に力を入れていないPCなので、エアフローなど放熱性能は低めですが、アイドル時の温度は47 ~ 51℃くらいでした。

S.M.A.R.T

 

ベンチマーク結果

これらのベンチマークツールで計測してみました。

  • CrystalDiskMark
  • AS SSD Benchmark
  • AS SSD Copy-Benchmark
  • AS SSD Compression-Benchmark
  • ATTO Disk Benchmark
  • HD Tune

 

CrystalDiskMark

CrystalDiskMarkの1GiBで計測した結果は、公式値よりも少し良い速度が確認できました。

1TBのモデルでは読み出し速度は6,846MB/s、書き込み速度は5,025MB/sくらいの性能でした。

CrystalDiskMark

 

サイズを増やして64GiBでも計測してみました。

ランダムな読み書き性能も変わらずに、1GBと同じ速度でした。

64GiBでも計測

 

SSDの空き容量で速度が変わるかもチェックしてみました。

半分ほどデータを保存している状態では、CrystalDiskMarkの速度は変わりませんでした

速度は変わりません

 

250GBサイズのファイルを転送しても安定した速度でした。

250GBサイズ

 

80%ほど使用している状態でも、CrystalDiskMarkの速度は変わらずでした。

80%ほど使用

 

ただし、250GBくらいの大きなサイズのファイルのコピーでは、最後の方は300MB/sまで落ちてしまいました。

最後の方は300MB/s

 

 

AS SSD Benchmark

「AS SSD Benchmark」で基本的なパフォーマンスをチェック。

AS SSD Benchmark

 

AS SSD Copy-Benchmark
AS SSD Copy-Benchmark

 

AS SSD Compression-Benchmark

大体4,300 ~ 5,200 MB/sくらいのレンジで、一定した速度という結果でした。

AS SSD Compression-Benchmark

 

 

ATTO Disk Benchmark

公称値より少し遅い速度でしたが、ほぼ近い結果でした。

ATTO Disk Benchmark

 

SLCキャッシュ

HD Tune Pro の File Benchmark で、250GBほど読み書きしてSLCキャッシュの挙動を調べてみました。

HD Tune Pro

 

実際に250GBくらいのファイルをコピーしてみると、ダイアログ上でも1,800MB/sくらいの速度で安定してコピーできていました。

250GBくらいのファイルをコピー

 

ただしディスクを80%ほど使用している状態では、最後の方では300MB/sまで落ちてしまいました。

最後の方では300MB/s

 

温度

ベンチマークを計測中の負荷をかけているときの温度をHWiNFOで確認してみました。

エアフローなど放熱機能が、そこまで高くないミドルクラスのPCでも最大で71℃くらいまで上昇しました。

最大で71℃くらい

 

CrystalDiskInfo上でも71℃を確認できるほどで、熱くなりやすいなという印象です。

CrystalDiskInfo上でも71℃

まちゃ
まちゃ

ヒートシンクは必須!

 

 

Crucial P5 PlusのSSD管理ツール

CrucialのSSDを管理するソフトは「Storage Executive」で、こちらの公式サイトから無料ダウンロードできます。

Storage Executiveは健康状態のチェック、接続情報などいろいろ確認できます。

Storage Executive

 

SSDを本格的に使い始める前に、ファームウェアの更新が無いか確認するのがおすすめです。

ファームウェアの更新が無いか確認

 

SSDを手放す前の初期化

Crucial P5 Plusを手放す前にやることで、ファイルを普通にゴミ箱に入れるだけでは復元される可能性があります

HDDのようにツールでゼロライトなどしても効果がないので、SSD用の初期化作業が必要です。

Crucial SSDでデータの完全消去をするには、「サニタイズ」か「PSIDを元に戻す」を実行すれば良いそうです。

 

左メニューの「ドライブのサニタイズ」をクリックすると、対応するドライブが見つかりませんと言われます。

ドライブのサニタイズ

 

「PSID」も同様に実行できません。

「PSID」も同様

 

「ドライブのフォーマット」を選択すると、Windowsから一時的にドライブをオフラインにして外している状態に変更できます。

オレンジ色のボタンからドライブを「アンマウント」してあげます。

アンマウント

 

ドライブをアンマウント状態にすれば「サニタイズ」をして、データの完全消去が実行できるようになります。

サニタイズ

 

ラベルのPSIDを入力してPSIDを元に戻す操作もできるようになっています。

ラベルのPSIDを入力

 

 

よくある質問

よくある質問

Crucial P5 Plus CT1000P5PSSD8についての、よくある質問などを紹介します。

 

TBW(総書き込み容量)はいくつ?

容量ごとに異なりますが、1TBモデルのCT1000P5PSSD8は、600TBWです。詳しくはこちらの一覧をご覧ください。

 

価格はいくら?

1TBモデルのCT1000P5PSSD8は約2万2千円で、GB単価は22円です。

 

ネジやヒートシンクは付属している?

CT1000P5PSSD8には、ネジは付属していましたが、ヒートシンクは付属していませんでした。付属品については、こちらの同梱物についてをお読みください。

 

Crucial P5 Plus レビューまとめ

Crucial P5 Plus レビューまとめ

この記事では「【Crucial P5 Plus レビュー】初のPCIe4対応の高速NVMe SSD」について紹介しました。

 

Crucial P5 Plusシリーズはハイエンドモデルで、実用的にも十分高速なNVMe SSDでした。

数百GBくらいのファイルをよく使うなら、速度に影響するのでディスク使用量に注意が必要ですが、普通に使う分には十分快適に使えると思います。

ただ70℃くらいまで発熱しちゃうので、ヒートシンクは必須です。

SSD最速クラスは求めないけど、Micronの信頼性と実用的な速度で十分なら、選択肢に入れたいNVMe SSDです。

 

それでは、今回はこれまで。

お読みいただき、ありがとうございました。

この記事で紹介したNVMe SSD

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