壊れにくいSSDの選び方

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【Intel NUC11PAHi5 レビュー】第11世代CPUで高速なミニPC

この記事ではインテル第11世代CPU搭載のミニPC「NUC11PAHi5 (RNUC11PAHi50000)」をレビューしました。
小型ベアボーンキットで、PCIe4.0のNVMe SSDも使えて、Wi-Fi6を内蔵し、高速で快適なPC環境を構築できます。

 

ベアボーンキットとは、ほとんどのパソコンパーツがそろっているパソコンキットです。

自作パソコンをしたいけど、パーツの相性問題や揃えるパーツが多くて不安なときに便利です。

 

インテル「NUC11PAHi5 (RNUC11PAHi50000) 」は、そんなベアボーンキットのミニPCの1つです。

パソコンの頭脳にあたるCPUは、高性能なモバイル向けCPUが搭載されています。

モバイル向けCPUですが軽いゲームや動画・画像編集をするなら、デスクトップPCとして使っても十分な性能です。

まちゃ
まちゃ

サブPCにも丁度よいガジェットです

 

また普通の自作PCでは組めないようなコンパクトサイズなので、こういった人におすすめなPCを組むことができます。

  • 省電力なデスクトップPCを組みたい
  • 部屋をスッキリさせたい
  • パソコンケースを置くスペースがとれない
  • メモリやSSDの速度や容量は自由に選びたい

 

この記事では「【Intel NUC11PAHi5 レビュー】第11世代CPUで高速なミニPC」について紹介します。

 

 

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この記事を書いた人:まちゃ
ガジェット好き 自作PC歴20年超え スマホゲームのエンジニア アニメ・ゲーム好き

第11世代CPU搭載NUC Performance kitの違い

インテル第11世代CPUを搭載している「Intel NUC 11 Performance kit」の主な違いをまとめました。

主にCPUが異なりますが、どれもTDPは40Wの省電力タイプです。

 

Intel NUC 11 Performance kit
モデル名 参考価格 CPU コア数 スレッド数 周波数 TDP ストレージ 筐体高さ 映像出力 メモリ 内蔵ワイヤレス 有線LAN
NUC11PAHi3 40,000円 Core i3-1115G4 2 4 4.1 GHz 40 W M.2 NVMe SSD
2.5インチ
51 mm HDMI、USB-C (DP1.4)、mDP DDR4-3200 Wi-Fi6
Bluetooth 5.1
2.5GbE
NUC11PAHi5 50,000円 Core i5-1135G7 4 8 4.2 GHz 40 W M.2 NVMe SSD
2.5インチ
51 mm HDMI、USB-C (DP1.4)、mDP DDR4-3200 Wi-Fi6
Bluetooth 5.1
2.5GbE
NUC11PAHi7 Core i7-1165G7 4 8 4.7 GHz 40 W M.2 NVMe SSD
2.5インチ
51 mm HDMI、USB-C (DP1.4)、mDP DDR4-3200 Wi-Fi6
Bluetooth 5.1
2.5GbE

 

 

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NUC11PAHi5のベンチマーク

NUC11PAHi5はモバイル向けCPUを搭載していて、4コア8レッドでCPUクロック数は4.7GHzです。

メモリはDDR4-3200、NVMe SSDはPCIe 4.0をサポートしているので、ハイスペックなゲームやプロ級の動画編集などをしないなら十分な性能です。

 

ベンチマーク結果

中量級の性能を必要とするFF14なら、標準品質で「とても快適」でプレイできます。

ゲーミングPCではないですが、ちょっとしたPCゲームなら快適にプレイできる性能となっています。

計測はすべてフルHDで計測しました。

 

FF14ベンチマークテスト(中量級/DX11)

中量級なスペックを必要とするFF14は、標準品質なら「とても快適」でプレイできる結果でした。

ただし平均FPSは 37.8FPSだったので、少しカクつきが気になるかもしれません。

FF14ベンチマークテスト結果
品質 スコア / 評価
最高品質 3284 / やや快適 / 22.1 FPS
高品質 3516 / 快適 / 23.8 FPS
標準品質 5388 / とても快適 / 37.8 FPS

※60FPS以上が快適に遊べる目安

 

FF15ベンチマークテスト(重量級/DX11)

ハイスペックな性能が必要なFF15は、軽量品質ならギリギリ遊べるレベルでした。

FF15ベンチマークテスト結果
品質 スコア / 評価
高品質 1519 / 動作困難
標準品質 1953 / 動作困難
軽量品質 2470 / 重い

※スコアが3000~4499が普通にプレイできるレベルです。

 

CINEBENCH

CINEBENCH R20の結果は、2424 ptsでした。

 

R23のシングルコアのスコアは1364。

R23マルチコアのスコアは6019でした。

シングルコアの性能は、まぁまぁですが、さすがにマルチコアは劣ります。

 

CrystalDiskMark

ストレージはPCI Express 4.0 NVMe SSDと2.5インチSSDに対応しています

ちょっと予算をプラスすれば読み書き 5GB/sを超えるデスクトップパソコンにも負けない性能が出せます。

今回はSamsung 980 PROを積んでみましたが、CrystalDiskMarkで計測した結果は高性能でした。

小型PCのインテルNUCでも、高速なPCIe 4.0 NVMe SSDを使えるので、ファイルを操作も快適です。

 

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購入する必要があるパーツ

まず「NUC11PAHi5」に含まれていて購入する必要がないパーツについて紹介します。

ベアボーンキットのミニPCなので、これらのパソコンパーツが一体化・含まれています。

  • CPU
  • マザーボード
  • PCケース
  • グラフィックボード
  • 電源ユニット

パーツの相性など気にする要素が減るのも、ベアボーンキットのいいところです。

 

購入する必要がある主なパソコンパーツは、以下の7つくらいです。

  • OS
  • メモリー
  • ストレージ(SSDまたはHDD)
  • 電源コード
  • 液晶モニター
  • キーボード
  • マウス

もちろん、パソコンを使ったことがあるならモニター、キーボード、マウスは使い回すことも可能です。

価格はピンきりですが2〜4万円くらいで、そこそこのパーツはそろうと思います。

SSDやOSなども余っていれば再利用できるので、もう少し節約して組めます。

 

メモリーとストレージは安い時期に買い換えて、後からアップグレードして節約するのもアリです。

BD/DVDドライブは無いですが、Windows10のインストールはUSBメモリですし、各種ドライバもネットからダウンロードするので最近では無くても自作できるのは便利ですよね。

 

NUC11PAHi5の同梱物

インテル「NUC11PAHi5」には、PC本体以外には以下の付属品が同梱されています。

  • ACアダプター
  • VESA取り付けブラケットプレート
  • 各種ネジ
  • intel CPUステッカー
  • 説明書類
ACアダプターには、電源コードが付属していません。

 

電源のACアダプターは、PC本体に丸型のプラグを差し込む方式です。

 

電源コンセントにつなぐ方は、ミッキー型(C5タイプ)のACコードが必要です。

 

C5タイプのミッキー型の電源コードが付属していないので、別途購入する必要がありました

別途購入する必要がありました。

 

C5型はACに差し込むほうがミッキーの耳と顔の形をしているので、ミッキー型と言うんですね。

C5型はACに差し込むほうがミッキーみたいな形ををしている

 

 

ACアダプターと接続して、電源コンセントに差し込むだけです。

電源コンセントに差し込むだけ

 

モニターの背面などへ取り付ける付属のプレートに使うネジや、M.2 SSDを固定するためのネジなども付属しています。

 

モニターの背面や壁面などに固定するためのVESA規格のプレートが1枚付属しています。

 

 

NUC11PAHi5の外観

「NUC11PAHi5」の大きさは、12 x 11 x 5 cmほどで、お弁当箱くらいの手のひらサイズなのが特徴となっています。

一般的なデスクトップPCは大きくて置き場所に困るので、こんなにコンパクトなら設置場所の選択肢が増えて使いやすいです。

 

前面には、USB-C(Thunderbolt 3)ポート、USB3.1 Gen 2 ポートが1つ、ヘッドフォンジャック、電源ボタンがあります。

 

左側面には、SDカードのスロットがあります。

 

右側面には盗難を防ぐセキュリティケーブルを接続するホールがあります。

 

映像出力やLANポート、電源ジャックは背面にあります。

そのほか背面には、これらの接続ポートがあります。

  • 電源ジャック
  • ミニDisplayPort
  • 有線LANポート
  • USB3.1(Gen 2)ポートが2つ
  • USB-C(サンダーボルト3)ポート
  • HDMIポート

 

 

本体の底には、ゴム足が4つあり各ゴム足はネジにもなっています

 

大きさ

NUC11PAHi5を上から見た大きさは、約12cmの正方形になっています。

 

クレジットカード2枚分ほどのコンパクトさで、とても小さいです。

 

高さは5cmほどなので、クレジットカードよりも少し小さいくらいです。

 

付属のACアダプターの横の長さは約15cmとNUC本体よりも大きめです。

 

縦は約7.5cmほどです。

 

厚さは約2.6cmほどで薄めの印象です。

 

重さ

NUC11PAHi5本体の重さは約565gと軽量です。

まちゃ
まちゃ

500mlペットボトルくらいです

 

ACアダプターの重さは約374gです。

 

 

各パーツ性能などを紹介

NUC11PAHi5のストレージやメモリ、CPU、USB、内蔵ワイヤレスについて紹介します。

 

ストレージ(SSD/HDD)

データを保存するためのストレージは、SATA 2.5インチのSSDかHDDを1台搭載が可能です。

2.5インチのストレージ以外には、M.2 SSDも搭載可能でサイズは、M.2 2242、M.2 2280のSSDに対応しています。

 

第11世代のIntel CPUなので、M.2 SSDはPCIe 4.0 の、より高速なNVMeに対応しています。

今回は最速クラスの速度が出るSamsung 980 PROを使いました。

 

耐久性の高いSSDを選びたいなら、こちらのSSDのTBWを比較してまとめた記事が参考になります!

 

搭載プロセッサー(CPU)

NUC11PAHi5のCPUは、インテル第11世代の「Core i5-1135G7」を搭載しているので、PCIe 4.0のNVMeも使用可能です!

4コア8スレッドで、ターボ・ブースト時は最大4.2GHzとと、軽い動画・画像編集や動画を観たりするには十分な性能となっています。

ドラクエXくらいのPCゲームなら、快適にプレイできる性能です。

 

CPU-ZでのCPUの情報は、このようになっています。

CPUの性能については、こちらのCPU性能比較表で一覧できます。

 

グラフィックス性能

ディスプレイ出力には、この3つのポートが備わっています。

  • HDMI 2.0a
  • Mini DisplayPort 1.4
  • USB-C (DP1.4)

 

モニターへの出力はHDMIとUSB-Cケーブルに対応しているので、ほとんどのディスプレイ・テレビに接続できます。

どちらの形式でも4K@60Hzに対応しているので、大画面で作業することも問題ありません。

デュアルディスプレイにも対応しているので、普通のデスクトップPCと変わらない環境で作業ができます。

説明書によるとサポートされているディスプレイ数は、4枚まで出力できるようです。

 

メモリー

メモリーの種類に依存しますが、搭載できる最大メモリーサイズは64GBまでです。

対応するメモリーは、SO-DIMMのDDR4-3200になります。

NUC11PAHi5の用途からしても、64GB以上を積む必要はないのかなと思います。

 

内蔵ワイヤレス(無線LAN、Blutooth)

NUC11PAHi5は有線LANでも接続できますが、無線LAN(W-Fi 6)が内蔵されています。

最新規格のWi-Fi 6に対応しているので、無線環境でも高速なネット環境で使えます。

 

無線でも有線LANと同じくらいのスピードが出ます。

 

またBluetoothも内蔵されているので、マウスやキーボードなどの周辺機器もワイヤレスにできるのが便利です。

 

USB ポート

本体の前面と背面にあるUSBポートは、すべてUSB3.1 Gen 2 対応なので、10Gbpsの高速伝送が可能です。

ストレージの容量が足りなくても外付けのHDDを用意しても、速度面で不便に感じることは少ないと思います。

USBポート数も前面と背面をあわせて4つ用意されているので、軽く使うなら充分です。

 

パーツの取り付け

メモリやSSDを取り付けるには、まずNUC11PAHi5のゴム足にあるネジを回します

4つのネジをゆるめてゴム足を持ち上げると、底フタを外すことができます。

 

2.5インチSSD用のSATAケーブルはリボン状の薄型で、マザーボードとつながっています。

 

リボン状のSATAケーブルは固定されていて、外せない作りのようです。

 

M.2 SSDを取り付ける

NUC11PAHi5は高速なPCI Express 4.0NVMe SSDに対応し、スポンジ状のヒートシンクになるパーツも貼り付いています。

まちゃ
まちゃ

発熱も安心です

 

PCI Express 4.0 NVMe SSDである Samsung 980 PRO を取り付けました。

 

M.2 SSDの取り付け方
  • STEP 1
    ネジを外す

    今回はM.2 2280サイズのSSDを取り付けるので、一番端にあるネジを外します。

  • STEP 2
    M.2 SSDをスロットに差し込む

    M.2 NVMe SSDであるSamsung 980 PROをななめにスロットに差し込みます。

  • STEP 3
    ネジで固定する

    Samsung 980 PROを倒しつつネジで固定します。

  • STEP 4
    取り付けは完了

    M.2 SSDの取り付けは完了です。

  • STEP 5
    発熱するNVMe SSDも安心

    ヒートシンク役のシリコンが貼り付いているので、発熱するNVMe SSDも安心して使えます。

まちゃ
まちゃ

発熱対策も装備されていて安心!

 

2.5インチSSDを取り付ける

NUC11PAHi5は2.5インチのSSDかHDDも搭載できます。

大容量モデルも登場し、価格も落ちてきているので2.5インチのSSDがおすすめです。

 

2.5インチSSDの取り付け方
  • STEP 1
    ゴム栓を外す

    底ブタにあるネジ穴用のゴム栓を外します。

    このゴム栓を取らないと2.5インチSSDが入りません。

  • STEP 2
    SSDを差し込む

    2.5インチSSDをそのまま差し込みます。

  • STEP 3
    コネクタの向きに注意

    コネクタの向きに注意して、奥まで押し込みます。

  • STEP 4
    奥まで差し込む

    隙間ができないように奥まで差し込みます。

    そのままでもけっこう固定されますが、不安なら底側からネジでさらに固定します

  • STEP 5
    SSDを外すとき

    SSDを外すときはお尻側の隙間に指を入れて、押し出すようにすると外しやすいです。

まちゃ
まちゃ

SSDを外しやすくなった!

 

メモリを取り付ける

NUC11PAHi5 に使えるメモリは、DDR4-3200 SO-DIMMが2枚まで搭載することができます。

最大64GBまで対応しているので、メモリを大量に食うChromeなどもサクサクです。

今回はTEAMの8GBメモリ2枚を組み込んで16GBにしました。

 

メモリを取り付ける方法
  • STEP 1
    スロットを確認

    メモリスロットは段違いで、2枚までセットできます。

  • STEP 2
    ななめに奥まで差し込む

    1枚目のメモリを下の段へ、ななめに奥まで差し込みます。

  • STEP 3
    カチッとロックがかかる

    カチッとロックがかかるまで倒す。

  • STEP 4
    2枚目のメモリ

    2枚目のメモリがあれば、同じようにセットします。

 

 

Intel NUC11PAHi5 レビュー まとめ

この記事では「【Intel NUC11PAHi5 レビュー】第11世代CPUで高速なミニPC」について紹介しました。

 

NUC11PAHi5は手のひらにも乗るコンパクトサイズでありながら、軽いゲームなら快適に遊べる性能となっています。

高速なWi-Fi6にも対応しているので動画配信サービスを楽しんだり、PC作業をするくらいならメインパソコンとしても充分戦える性能です。

SSDの性能や容量は、予算と用途にあわせて自由に選べるので、使いやすいPC環境をかんたんに構築できるので初心者にもオススメのPCです。

 

それでは、今回はこれまで。

お読みいただき、ありがとうございました。

この記事で紹介したミニPC

 

 

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