NVMe 1.3対応なので最大3,000MB/sまでですが、発熱もあまり感じないコスパの良いM.2 SSDでした。
インテルのミニPC「BXNUC10i7FNH」を購入したのでOSをインストールするSSDも新しいのが欲しくなりました。
今回はADATAのXPG SX8100、512GBモデルのASX8100NP-512GT-Cを購入しました。
ADATAはSamsungと違って全てのパーツが自社製ではないですが、価格も抑えられていて速度、発熱性も優秀でした。
PCIe 3.0なのでGen4ほどの速度は出ませんが、3,000MB/sを超える速度に対応しています。
ADATAはコスパの良いSSDが多いですが、「XPG SX8100」もキャッシュ性能が良く、速度も速いコスパの良いNVMe SSDです。
この記事では「【XPG SX8100 レビュー】ADATAのコスパが良いNVMe SSD」について紹介します。
XPG SX8100の特長
今回購入したのはADATAのXPG SX8100シリーズの512GBモデル、型番はASX8100NP-512GT-Cです。
XPG SX8100は高速なNVMe SSDなので、OSをインストールするシステムドライブ向きの性能となっています。
XPG SX8100シリーズの容量
XPG SX8100シリーズには、250GB、512GB、1TB、2TB、4TBの5種類あります。
どれも読み出し速度は同じですが、書き込み速度は1TB以上のモデルが最速になる仕様となっています。
型番 | ASX8100NP-256GT-C | ASX8100NP-512GT-C | ASX8100NP-1TT-C | ASX8100NP-2TT-C | ASX8100NP-4TT-C |
---|---|---|---|---|---|
容量 | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB | 4TB |
フォームファクター | M.2-2280 | ||||
インターフェース | PCIe 3.0 x4 / NVMe | ||||
コントローラー | Realtek RTS5762 | ||||
NAND フラッシュメモリー |
3D NAND | ||||
読み出し | 3,500MB/s | ||||
書き込み | 1,200MB/s | 2,400MB/s | 3,000MB/s | ||
MTBF | 200万時間(228年間) | ||||
総書き込み容量 | 160TBW | 320TBW | 640TBW | 1,280TBW | 2,560TBW |
サイズ | 2280 | ||||
保証期間 | 5年間 | ||||
価格 | 5,000円 | 7,000円 | 14,000円 | 28,000円 | 82,000円 |
GB単価 | 19円 | 14円 | 13円 | 14円 | 20円 |
中身はガチャ?
搭載されていたコントローラーは「Realtek RTS5762」です。
NANDはUNICのものが搭載されていました。
このNANDは時期などによって異なる場合があるようです。
DRAMも異なる場合があるということでしたが、NanyaのDRAMが搭載されていました。
NANDとDRAMの組み合わせはガチャみたいなものですが、さすがに一定水準以上の性能は保証されていると信じたいです。
XPG SX8100の同梱品
XPG SX8100 ASX8100NP-512GT-Cは、SSD本体とヒートシンクは別に付属しています。
放熱効果が高いヒートシンクを自分で選べるようになっています。
取り付け用のネジなどは付属していません。
付属のヒートシンクは裏面にある両面テープを使って貼り付ける仕組みです。
はがしてSSD本体へ貼り付けます。
ネジ用の半円部分にあわせるときれいに貼れると思います。
XPG SX8100の外観
ASX8100NP-512GT-Cの表面にはコントローラーやDRAMなどのチップが配置されています。
裏面には型番やシリアルナンバーが記載されたシールが貼られています。
端子の形状は切り欠きが1つの「M-Key」です。
大きさ
付属のヒートシンクはアルミ製?でかなり薄いです。
厚さはわずか0.2mmなので、他のヒートシンクをさらに装着させることもできると思います。
重さ
XPG SX8100 ASX8100NP-512GT-C本体の重さは約6.2gです。
付属のヒートシンクだけの重さは約1.5gです。
ASX8100NP-512GT-Cに付属のヒートシンクを装着すると重さは約7.9gと、公式サイトに載っている重さになります。
ベンチマーク
計測したパソコン環境はインテルのミニPC「BXNUC10i7FNH」を使いました。
モバイル向けCPUですが第10世代CPUで上位モデルとなっています。
ヒートシンクはありますが、エアフローなど放熱性はそこまで高くないミニPCです。
結果としては、XPG SX8100 ASX8100NP-512GT-C は あまり発熱せず速度は公称値より少し速い結果でした。
SLCキャッシュも100GBの大容量ファイルでも速度は落ちないので使い勝手も良さそうです。
S.M.A.R.T
インテルNUCのミニPCなので、エアフローなど放熱性能は低めですが、アイドル時の温度は32℃くらいです。
ベンチマーク結果
これらのベンチマークツールで計測してみました。
- CrystalDiskMark
- AS SSD Benchmark
- AS SSD Copy-Benchmark
- AS SSD Compression-Benchmark
- ATTO Disk Benchmark
- HD Tune
CrystalDiskMarkの1GiBで計測した結果は、公式値よりも少し良い速度が確認できました。
1TB以上のモデルは書き込み速度も3,000MB/sを超える性能になります。
サイズを増やして64GiBでも計測してみました。
64GiBでも変わらず、高速な結果でした。
一定の速度という結果でした。
ほぼ公称値通りの性能です。
SLCキャッシュ
HD TuneのFile Benchmarkで100GBほど読み書きしてSLCキャッシュの挙動を調べてみました。
100GBほどでは特に速度は変わらないようでした。
200GBほどにしてみると160GBくらいで速度が落ちるので、SLCキャッシュ容量は160GBほどだと推測されます。
キャッシュが切れると250MB/sくらいまで速度が落ちてしまいます。
温度
ベンチマークを計測中の負荷をかけているときの温度をHWiNFOで確認してみました。
エアフローなど放熱機能がそこまで高くない「BXNUC10i7FNH」でも最大で47℃くらいでした。
CrystalDiskInfoでも48℃くらいまで確認できました。
ADATA XPG SX8100のSSD管理ツール
ADATAのSSDを管理するソフトは「SSD TOOL BOX」で、こちらの公式サイトから無料ダウンロードできます。
SSD TOOL BOXでは健康状態のチェック、接続情報などいろいろ確認できます。
ユーティリティ画面からはデータを完全消去できるSecure Eraseを実行することができます。
ADATA XPG SX8100レビューまとめ
この記事では「【XPG SX8100 レビュー】ADATAのコスパが良いNVMe SSD」について紹介しました。
ADATAのSSDは完全自社製品ではないので、NANDやDRAMといったパーツがガチャになる可能性があります。
ガチャでも性能と価格が良いなら抵抗がなければ、おすすめのNVMe SSDです。
もちろんガチャが悪いわけでもないし、完全自社製が優れている保証はありません。
実際に「XPG SX8100 ASX8100NP-512GT-C」は、100GBのファイルでも速度が落ちないので、キャッシュ性能も速度も上々でした。
サブPC用に購入しましたが、XPG SX8100はメインPCで使っても問題ない性能です。
それでは、今回はこれまで。
お読みいただき、ありがとうございました。
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