強化ガラスパネルで大型のグラボやCPUクーラーを搭載でき、SSDだけでなく3.5インチHDDも搭載できるPCケースです。
PCケースは自作PCパーツの中でも選ぶのが難しいパーツの1つです。
スペック上では分かりにくい配線のしやすさ、SSD・HDDの設置方法、ネジの位置など、こだわりたいポイントはたくさん出てきます。
使っていると不満点が見えてきます
Mini-ITXサイズである「NZXT H210」は、左サイドパネルが強化ガラスで中を覗くことができます。
内部にある縦長のケーブルを隠す、色付きのパーツが特長的なケースです。
価格は1万円と少し高めですが、大きめのグラボや水冷クーラーも積めて、3.5インチのHDDも搭載可能です。
マザーボードの裏面配線も可能で、配線用のレーンも用意されていて、自作初心者にも優しい作りです。
この記事では「【NZXT H210 レビュー】強化ガラスで拡張性が高いMini-ITXケース」について紹介します。
主なメリットとデメリットは、こちらです。
- Mini-ITXなので小型ケース
- ATX電源ユニット対応
- 配線を隠せる
- 裏面配線も余裕
- 水冷クーラー対応
- ネジが少し固め
- フロントUSBポートは少なめ
- 3.5インチベイが少ない
- ほこりフィルーターは少なめ
NZXT H210の主な仕様
NZXT H210はMini-ITX向けのケースですが、大型のグラフィックボードも積めて、大きめの水冷クーラーも搭載できます。
ケーブルを隠したり、配線が便利になるレーンなどの機能を持っているPCケースです。
メーカー名 | NZXT |
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モデル名 | H210 |
対応MB規格 | Mini-ITX |
寸法 |
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電源 | SFX、ATX電源 |
材質 | スチールとガラス |
対応グラボ長さ | MAX 325mm |
対応CPUクーラー高さ | MAX 165mmまで |
シャドウベイ |
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ラジエーター |
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ファン |
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フロントI/O |
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カラー |
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目安の価格 | 10,000円 |
オープンベイは無いので、DVD/Blu-rayなどの光学ドライブを使いたいなら、USB接続タイプが必要です。
PCケースの寸法は、このようなサイズになっています。
NZXT H210の付属品
NZXT H210には、以下の付属品が同梱されています。
- 各種ネジ
- ケーブル結束タイ
- ヘッドセットオーディオケーブル
- フロントパネルケーブル
- GPUスタンド
- ユーザーズマニュアル
ケーブルをまとめる結束タイは、約10cmほどの繰り返し使えない細くてシンプルなタイプでした。
マザーボードやSSD、HDDを取り付けるためのネジなどが4種類付属しています。
ネジの種類と形状は説明書に詳しく記載されています。
HDオーディオジャックではマイクとイヤホンに分離できます。
グラボスタンド
巨大なグラフィックボードを安定して取り付けるための「GPUスタンド」が1つ付属しています。
裏面にはちょっとしたツメで固定される仕組みになっています。
GPUスタンドはグラフィックボードの形状に合わせて、好きな位置へプスッと挿し込んで固定します。
重量級のグラボも安心!
NZXT H210の外観
NZXT H210の外観は派手に光らないし、デザインもシンプルなケースです。
フロント
オープンベイはないので前面はシンプルなデザインで、下の方にメーカー名「NZXT」のロゴが刻印されています。
上部
上部の後ろ側にファン用の通気孔、フロント側にボタンや端子があります。
上部前側にHDオーディオジャック、USB 3.1 Gen2 Type-C、USB 3.1 Gen1 Type-A、電源ボタンが並んでいます。
- HDオーディオジャック
- USB 3.1 Gen2 Type-C
- USB 3.1 Gen1 Type-A
- 電源ボタン
電源ボタンの周りがLEDランプで光ります。
上部のファンにはフィルターなどはありません。
左 側面
通常のH210の左側はネジ1つで固定された強化ガラス製のサイドパネルになっています。
光らせたりして中を見せたい時にオススメのパネルです。
強化ガラスパネルは、ネジ1つで固定されています。
上部は球状のロックする方式になっていて、ネジがある出っ張りを引っ張ってサイドパネルを外します。
パネルの下側には2箇所にツメがあるので、再度取り付けるときに位置が分かりやすいです。
左のパネルを外すと、ケースカラーによって異なる縦長の金属プレートがケーブルを隠す役割をしてくれます。
ブラックだと全部が黒色になってしまうので、レッドなら一部分だけなのでバランスが良さそうでした。
実際に「GIGABYTE X570 I AORUS PRO WIFI」を組み込んでみると、背面からのケーブルが出てくるところも隠せるので、かなりキレイな印象です。
右 側面
右側の側面は左側と異なり、窓がないシンプルなデザインになっています。
レッドカラーは縦長の赤がカッコいいです。
右側パネルは2箇所をネジで固定されています。
前面には3箇所にツメがあり、取り付け位置が分かりやすくなっています。
右側からはMBの裏面配線が可能で、ファンやメイン電源などのケーブル用のレーンが用意されているのが特長的です。
下側のブロックにHDDや電源ユニットを格納します。
電源ユニットとマザーボードを取り付けると、このように配線がスッキリします。
背面
PCI Expressの拡張スロットは2スロット、12cmファンが取り付けられます。
PCIスロットはスライドさせて全体をロックと、個別にネジで固定させる2種類があります。
個別に固定するネジは、スライドロックの穴にドライバーを通さないといけないので、少し回しにくいかもしれません。
底
大きめな足が4つと、電源ユニットの通気孔カバーがあります。
底のフィルターは引き抜くことができ、ケースを倒さなくても取り外せるので、掃除が簡単にできます。
NZXT H210の内部
NZXT H210のサイドパネルは、裏側のネジを外すとオープンできます。
左 側面
USBポートや電源スイッチなどのケーブルは、前面上部にまとまっています。
前面下側にもポッカリ穴が空いていて、エアフローや配線にも使えます。
背面上部の内側には12cmファンが1基搭載されています。
背面側にも12cmファンが1基、取り付けられています。
PCの組み立てには関係ないですが、縦長の赤いパーツは取り外すことができます。
右 側面
メイン電源やグラボ用の電源ケーブルようのレーンには、大きめのマジックテープタイプで結束できるようになっています。
ケースの右上にはファンなどの電源ケーブルを通すレーンがあり、キレイに配線できるのが良いです。
右側にはSSDを2台、HDDを1台搭載できます。
フロントパネルの開け方
NZXT H210のフロントパネルはパカッと取り外せるので、ラジエーターやファンなどの冷却装置も搭載できます。
フロントパネルは引っ張って外せる長めのツメで固定されています。
外すにはフロントパネルの底に手が入るくらいすき間があるので、ここを利用してフロントパネルを開けます。
初めては結構、チカラを入れました
フロント内部
フロントパネルを外した内部にはメッシュカバーがあり、手動で回せるネジ4本で固定されています。
メッシュカバーを外すと内部に直接アクセスできます。
フロント側から水冷クーラーのラジエーターも搭載できるようになっています。
ケース配線
PCケースとマザーボードとのLEDやスイッチ系の配線は、これらがあります。
- HDD LED
- POWER スイッチ
- POWER LED +/-
NZXT H210は付属品にミニ延長が付いていて、ケース側の「F_PANEL」コネクタとくっつける仕組みです。
アイネックスなどのミニ延長コネクタを使うと、さらに便利です。
ポート系はマイクやヘッドホンなどのHD AUDIOコネクタがあります。
またUSB3.1 Gen1 Type-A ポート用のコネクタも1つあります。
USB3.1 Gen2 Type-C ポート用のコネクタも1つあります。
SSD・HDDの取り付け方法
NZXT H210のシャドウベイにHDDは1台、SSDは3台の計4台積むことができます。
最近は大容量化が進んでいるので、4台積められるなら充分だと思います。
- 3.5インチHDD:1台
- 2.5インチSSD:3台
HDDの代わりにSSDを積むこともできます。
SSDの取り付け(左側)
この「NZXT」ロゴが入ったパーツを使って、2.5インチSSDを取り付けることができます。
手前に引くとパカッと外せます。
取り外したSSDトレイの裏側の下に爪があり、SSD本体の裏面のネジ穴で固定します。
SSDトレイを元の場所へ取り付けます。
SSDの取り付け(右側)
MB背面にあたる右側に2台搭載できるSSDブラケットがあります。
SSDブラケットは手でも回せるネジで固定されています。
最初は少しネジが固いかも
反対側は差し込み式の爪で固定されています。
SSDを取り付けるには、SSDブラケットを完全に外します。
裏面からSSDをねじで固定します。
SSDブラケットを元の位置へ取り付ければ、作業は完了です。
左側から見ると裏面は、このようになります。
HDDの取り付け
3.5インチHDDは下部前面に搭載できます。
ケースの底側からネジで固定します。
HDDを固定するとケーブル周りのスペースも余裕があります。
通常のケーブルでも問題なく配線できます。
真上にケーブルレーンがあるのもポイント高いです。
NZXT H210のレビューまとめ
この記事では「【NZXT H210 レビュー】強化ガラスで拡張性が高いMini-ITXケース」について紹介しました。
NZXT H210 はケーブル隠しの縦長パーツのカラーリングが特長的なMini-ITX対応のPCケースです。
小さいサイズのMB対応ケースでありながら、通常サイズのパーツも組み込めるスペースがあります。
パーツの選択肢も広がるので初心者からゲーミングPCを組みたい人にも使いやすいPCケースです。
それでは、今回はこれまで。
お読みいただき、ありがとうございました。
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