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【SSD-CK1.0N3P/N レビュー】KIOXIAのハイエンドユーザー向けNVMe SSD

4.0

この記事ではKIOXIAキオクシアのハイエンドユーザー向けSSDの「SSD-CK1.0N3P/N」をレビューしました。
EXCERIA PLUS SSDシリーズでPCIe 3.0対応のNVMe SSD、読み書き3,000MB/sを超えるSSDです。

M.2 NVMe SSD「EXCERIAエクセリア PLUS SSD」は、「EXCERIA SSD」の上位モデルにあたります。

PCI Express 3.0対応のNVMe SSDで、GB単価は少し高めですがハイエンドユーザー向けのPCパーツとなっています。

まちゃ
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今回試したのは1TBモデルの「SSD-CK1.0N3P/N」で、読み出し速度は3,454MB/s、書き込み速度は3,233MB/sになります。

まちゃ
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大きなファイルの扱いは少し苦手

 

40GB以上の大きなファイルの扱いは少し弱いので、写真やドキュメントなどのファイルをメインに使うならおすすめです。

大きなサイズのファイルが弱いと言っても、一般的な2.5インチSSDの3倍ほどの速度が出るので十分高速です。

 

この記事では「【SSD-CK1.0N3P/N レビュー】KIOXIAのハイエンドユーザー向けNVMe SSD」について紹介します。

 

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この記事を書いた人:まちゃ
ガジェット好き 自作PC歴20年超え スマホゲームのエンジニア アニメ・ゲーム好き

KIOXIA EXCERIA PLUS NVMe SSDの特長

「EXCERIA PLUS SSD」シリーズはKIOXIAのハイエンドユーザー向けのNVMe SSDになります。

下位のシリーズにはメインストリーム向けの「EXCERIA SSD」シリーズがあります。

 

KIOXIA EXCERIA PLUS NVMe SSDシリーズの主な性能

KIOXIA EXCERIA PLUS NVMe SSDシリーズには、500GB、1TB、2TB の3種類あります。

どれも読み出し速度は同じですが、書き込み速度は500GBと1TBのモデルが最速になる性能となっています。

 

EXCERIA PLUS NVMe SSDシリーズ
メーカー名 KIOXIA
型番 SSD-CK500N3P/N SSD-CK1.0N3P/N SSD-CK2.0N3P/N
容量 500GB 1TB 2TB
フォームファクタ M.2-2280
インターフェース PCIe 3.0 x4 / NVMe
コントローラー 8chコントローラ(KIOXIA)
NAND Flash BiCS FLASH TLC
読み出し 3,400MB/s
書き込み 3,200MB/s 2,500MB/s
総書き込み容量 200TBW 400TBW 800TBW
サイズ 2280
保証期間 5年間
目安価格 9,700円 19,000円 41,000円
GB単価 19円 20円
発売時期 2020年06月

 

総書き込み容量は1TBモデルでは400TBWとそこまで高くありません。

耐久性の参考になるTBWが優秀なSSDを選びたいなら、こちらのTBWを比較した記事が参考になると思います。

 

DRAMキャッシュ

DRAMキャッシュはSK hynix「H5AN4G6NBJR-UHC」(4Gb DDR4 SDRAM)が搭載されていました。

KIOXIAのSSDはシリーズや容量によってSamsung製のが載っていたりと、結構バラバラな印象です。

 

DRAMキャッシュは裏面の基盤にも同じチップが載っていました。

 

コントローラーはキオクシア製

搭載されているコントローラーはKIOXIA独自の8chコントローラーです。

下位モデルのメインストリーム向け「EXCERIA SSD」は4chコントローラーなので、2倍のch数になっています。

 

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KIOXIA SSD-CK1.0N3P/Nの同梱品

KIOXIA「SSD-CK1.0N3P/N」には本体と取扱説明書だけ付属しています。

ネジやヒートシンクは付属していないので、マザーボードに付属しているものを使うか別途購入する必要があります。

 

箱の中はプラスチックケースで、動かないように固定されていました。

 

 

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KIOXIA SSD-CK1.0N3P/Nの外観

KIOXIA SSD-CK1.0N3P/Nの外観は水色が特長的で、両面実装で放熱性のあるラベルが小さいのが残念でした。

表面にはコントローラーやDRAMキャッシュなどのチップが載っています。

 

EXCERIA PLUSシリーズでは、裏面にもチップが載っている両面実装タイプでした。

 

端子の形状は切り欠きが1つの「M-Key」です。

 

大きさ

M.2 2280なので、長さは規定通りの80mmです。

 

幅はほぼ22mmちょうどでした。

 

厚さは両面実装なので少し厚めの3mmでした。

 

重さ

1TBモデルの重さは、両面実装だけあって少し重い、約10.2gです。

 

ベンチマーク

1TBモデルの「KIOXIA SSD-CK1.0N3P/N」をテストした環境は以下の通りで、CPU・メモリは高性能ではなく、PCケースやヒートシンクの冷却機能も高くはないです。

そこそこのスペックのミドルクラスPCでの検証になります。

ベンチマーク計測環境
PCケース NZXT H210
CPU AMD Ryzen 5 3500
マザーボード GIGABYTE X570 I AORUS PRO WIFI
ヒートシンク MB標準搭載
メモリ G.SKILL DDR4-3200 16GB
ビデオカード MSI GeForce GTX 1650 D6 AERO ITX OCV1
OS Windows 10 Pro 64bit版

 

結果としては「KIOXIA SSD-CK1.0N3P/N」は、少し発熱しますが、データ転送速度は公称値よりも良い結果でした。

SLCキャッシュは40GBくらいで速度が半減するものの、2.5インチSSDの3倍も出るので十分高速です。

 

S.M.A.R.T

冷却性能に力を入れていないPCなので、エアフローなど放熱性能は低めですが、アイドル時の温度は38 ~ 40℃くらいでした。

 

ベンチマーク結果

これらのベンチマークツールで計測してみました。

  • CrystalDiskMark
  • AS SSD Benchmark
  • AS SSD Copy-Benchmark
  • AS SSD Compression-Benchmark
  • ATTO Disk Benchmark
  • HD Tune

 

 

CrystalDiskMark

CrystalDiskMarkの1GiBで計測した結果は、公式値よりも少し良い速度が確認できました。

1TBのモデルでは読み出し速度は3,454MB/s、書き込み速度は3,233MB/sくらいの性能でした。

ランダムの読み書きも同じくらいで、ポイントが高い性能となっています。

 

サイズを増やして64GiBでも計測してみました。

ランダムの書き込み性能が少し落ちてしまいますが、読み出し性能はほとんど変わらずでした。

 

SSDの空き容量で速度が変わるかもチェックしてみました。

半分ほどデータを保存している状態でも速度に変化はありませんでした。

 

4分の3ほど使用している状態でも速度は変わらずでした。

 

AS SSD Benchmark

「AS SSD Benchmark」で基本的なパフォーマンスをチェック。

 

AS SSD Copy-Benchmark

 

AS SSD Compression-Benchmark

大体3,000MB/sくらいで、一定の速度という結果でした。

 

ATTO Disk Benchmark

公称値より少し遅い速度でしたが、200 ~ 300 MB/sくらいの差なのでほぼ公称値通りとも言えそうです。

 

SLCキャッシュ

HD Tune Pro の File Benchmark で、60GBほど読み書きしてSLCキャッシュの挙動を調べてみました。

40GBほどで速度が落ちるので、SLCキャッシュの容量は40GBほどになります。

キャッシュが切れると 1,500MB/sくらいまで速度が落ちてしまいますが、SATA SSDの3倍くらい速いので十分高速です。

 

実際に90GBくらいのファイルをコピーしてみると、ダイアログ上でも1,500MB/sくらいの速度でコピーできていました。

 

温度

ベンチマークを計測中の負荷をかけているときの温度をHWiNFOで確認してみました。

エアフローなど放熱機能が、そこまで高くないミドルクラスのPCでも最大で69℃くらいでした。

 

CrystalDiskInfo上では70℃になることもありました。

まちゃ
まちゃ

ヒートシンクは必須!

 

 

KIOXIA SSD-CK1.0N3P/NのSSD管理ツール

KIOXIA SSD-CK1.0N3P/Nで使えるキオクシアのSSD UTILITYソフトは、こちらの公式サイトから無料ダウンロードできます。

SSD UTILITYソフトでは、データの完全削除や健康状態のチェック、ファームウェア更新などいろいろできます。

 

「概要」タブでは容量や健康状態、システム詳細などを確認できます。

 

「チューナー」タブではベンチマーク測定などができます。

 

「メンテナンス」タブではファームウェアの更新データの完全消去などができます。

 

「設定」タブでは言語、ログ出力、通知などを設定できます。

必要がない限りは、特に設定する必要はなさそうです。

 

SSDを手放す前の初期化

KIOXIA SSD-CK1.0N3を手放す前にやることで、ファイルを普通にゴミ箱に入れるだけでは復元される可能性があります

HDDのようにツールでゼロライトなどしても効果がないので、SSD用の初期化作業が必要です。

キオクシアのSSD Utilityにある「メンテナンス」タブからSecure Eraseで完全消去ができます

場合によってはUSBメモリを使用する「Bootable SSD Utility」から初期化します。

 

 

よくある質問

SSD-CK1.0N3P/Nについてのよくある質問などを紹介します。

 

TBW(総書き込み容量)はいくつ?

容量ごとに異なりますが、SSD-CK1.0N3P/Nは、400TBWです。詳しくはこちらの一覧をご覧ください。

 

DRAMキャッシュは何?

時期や容量によって異なるかもしれませんが、SSD-CK1.0N3P/NはSK hynix「H5AN4G6NBJR-UHC」が搭載されていました。詳しくはDRAMキャッシュについての項目をご覧ください。

 

価格はいくら?

1TBモデルのSSD-CK1.0N3P/Nは約1万9千円で、GB単価は19円です。

 

ネジやヒートシンクは付属している?

SSD-CK1.0N3P/Nには、ネジやヒートシンクは付属していません。付属品については、こちらをお読みください。

 

KIOXIA SSD-CK1.0N3P/N レビューまとめ

この記事では「【SSD-CK1.0N3P/N レビュー】KIOXIAのハイエンドユーザー向けNVMe SSD」について紹介しました。

 

KIOXIA SSD-CK1.0N3P/Nは、読み出し速度・書き込み速度の両方とも3,000MB/sを超えるハイエンドユーザー向けのSSDでした。

SLCキャッシュは40GBくらいで速度は遅くなってしまいますが、通常のSSDと比べれば3倍も速いです。

GB単価は少し高めですが、数少ない日本メーカーのハイエンド向けSSDです。

 

それでは、今回はこれまで。

お読みいただき、ありがとうございました。

この記事で紹介したNVMe SSD

 

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