「KIOXIA EXCERIA G2」シリーズは、他のSSDと比べてもGB単価が安くて価格を抑えられたNVMe SSDです。
PCIe 3.0規格として最速ではないですが、十分な速度性能でした。
今回試したのは1TBモデル「SSD-CK1.0N3G2」で、読み出し速度は2,167MB/s、書き込み速度は1,729MB/sになります。
ディスクの使用容量が増えても速度は変わらないので、長期間の使用でも体感速度が変わらないのはポイント高いです。
快適PCに欠かせないガジェット!
この記事では「【KIOXIA EXCERIA G2 レビュー】低価格でコスパが良いNVMe SSD」について紹介します。
KIOXIA EXCERIA G2 NVMe SSDの特長
「KIOXIA EXCERIA G2」シリーズはPCIe 3.0 x4なので、最速ではないですが価格を抑えられたコスパの良いNVMe SSDです。
KIOXIA EXCERIA G2 シリーズの主な性能
KIOXIA EXCERIA G2シリーズには、1TBと2TB の2種類あります。
容量によって速度は変わらないので、必要な容量のモデルを選んで困ることはなさそうです。
メーカー名 | KIOXIA | |
---|---|---|
型番 | SSD-CK1.0N3G2 | SSD-CK2.0N3G2 |
容量 | 1TB | 2TB |
フォームファクタ | M.2-2280 | |
インターフェース | PCIe 3.0 x4 / NVMe | |
コントローラー | PS5012-E12 | |
NAND Flash | BiCS FLASH TLC | |
読み出し | 2,100MB/s | |
書き込み | 1,700MB/s | |
総書き込み容量 | 400TBW | 800TBW |
サイズ | 2280 | |
保証期間 | 5年 | |
目安価格 | 9,300円 | 19,000円 |
GB単価 | 9円 | |
発売時期 | 2022年04月 |
耐久性の参考になるTBWが優秀なSSDを選びたいなら、こちらのTBWを比較した記事が参考になると思います。
搭載コントローラー
搭載されているコントローラーを調べたところ、PHISON製の「PS5012-E12」が搭載されていました。
KIOXIA EXCERIA G2の同梱品
KIOXIA EXCERIA G2「SSD-CK1.0N3G2」には本体と取扱説明書だけ付属しています。
ネジやヒートシンクは付属していないので、マザーボードに付属しているものを使うか別途購入する必要があります。
箱の中はプラスチックケースで、動かないように固定されていました。
KIOXIA EXCERIA G2の外観
KIOXIA EXCERIA G2の外観はオレンジ色が特長的で、片面実装でラベルが貼られています。
表面にはコントローラーなどのチップが載っています。
裏面には小さなラベルが貼られた片面実装タイプでした。
端子の形状は切り欠きが1つの「M-Key」です。
メモリのチップ類はラベルでおおわれていました。
大きさ
M.2 2280なので、長さは規定通りの80mmです。
幅はほぼ22mmちょうどでした。
厚さは片面実装なので薄めの1.9mmでした。
重さ
1TBモデルの重さは、片面実装なので軽めの 約7gです。
ベンチマーク
1TBモデルの「KIOXIA EXCERIA G2」をテストした環境は以下の通りで、CPU・メモリは高性能ではなく、PCケースやヒートシンクの冷却機能も高くはないです。
そこそこのスペックのミドルクラスPCでの検証になります。
PCケース | NZXT H210 |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 3500 |
マザーボード | GIGABYTE X570 I AORUS PRO WIFI |
ヒートシンク | MB標準搭載 |
メモリ | G.SKILL DDR4-3200 16GB |
ビデオカード | MSI GeForce GTX 1650 D6 AERO ITX OCV1 |
OS | Windows 10 Pro 64bit版 |
結果としては「KIOXIA EXCERIA G2」は多少の発熱で、データ転送速度は公称値に近い良い結果でした。
100GBで試してもSLCキャッシュ切れで速度は落ちなかったので、普通にPCを使っているなら困ることはなさそうです。
最速クラスの速度を求めないなら、十分快適に使えるSSDだと思います。
S.M.A.R.T
冷却性能に力を入れていないPCなので、エアフローなど放熱性能は低めですが、アイドル時の温度は43℃くらいでした。
ベンチマーク結果
これらのベンチマークツールで計測してみました。
- CrystalDiskMark
- AS SSD Benchmark
- AS SSD Copy-Benchmark
- AS SSD Compression-Benchmark
- ATTO Disk Benchmark
- HD Tune
CrystalDiskMarkの1GiBで計測した結果は、公式値より少し良い速度が確認できました。
1TBのモデルでは読み出し速度は2,167MB/s、書き込み速度は1,729MB/sくらいの性能でした。
サイズを増やして64GiBでも計測してみました。
書き込み速度は少し落ちてしまいましたが、ほぼ変わらない速度のままでした。
SSDの空き容量で速度が変わるかもチェックしてみました。
4分の3ほど使用している状態でも速度は変わらずでした。
「AS SSD Benchmark」で基本的なパフォーマンスをチェック。
書き込み速度は1,500 MB/sくらいの一定速度で、読み込み速度は1,900~3,000MB/sに徐々に上がるという結果でした。
書き込み速度はほぼ公称値に近い結果で、読み込み速度は公称値より良い結果でした。
SLCキャッシュ
HD Tune Pro の File Benchmark で、100GBほど読み書きしてSLCキャッシュの挙動を調べてみました。
ReadとWriteのどちらも速度に変化はありませんでした。
実際に250GBの大きなファイルをコピーしてみると、ダイアログ上でも1,600MB/sくらいの速度は出ているので及第点な印象でした。
4分の3ほど使用していても、速度は少し落ちましたが、変わらずなので体感的には悪くなさそうです。
温度
ベンチマークを計測中の負荷をかけているときの温度をHWiNFOで確認してみました。
エアフローなど放熱機能が、そこまで高くないミドルクラスのPCでも最大で61℃くらいでした。
CrystalDiskInfo上でも63℃ほどで、すごい高温になることはありませんでした。
それでもヒートシンクは必須!
KIOXIA EXCERIA G2のSSD管理ツール
KIOXIA SSD-CK1.0N3G2で使えるキオクシアのSSD UTILITYソフトは、こちらの公式サイトから無料ダウンロードできます。
SSD UTILITYソフトでは、データの完全削除や健康状態のチェック、ファームウェア更新などいろいろできます。
「概要」タブでは容量や健康状態、システム詳細などを確認できます。
「チューナー」タブではベンチマーク測定などができます。
「メンテナンス」タブではファームウェアの更新やデータの完全消去などができます。
「設定」タブでは言語、ログ出力、通知などを設定できます。
必要がない限りは、特に設定する必要はなさそうです。
SSDを手放す前の初期化
KIOXIA SSD-CK1.0N3G2を手放す前にやることで、ファイルを普通にゴミ箱に入れるだけでは復元される可能性があります。
HDDのようにツールでゼロライトなどしても効果がないので、SSD用の初期化作業が必要です。
キオクシアのSSD Utilityにある「メンテナンス」タブからSecure Eraseで完全消去ができます。
場合によってはUSBメモリを使用する「Bootable SSD Utility」から初期化します。
よくある質問
KIOXIA EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2についての、よくある質問などを紹介します。
TBW(総書き込み容量)はいくつ?
容量ごとに異なりますが、1TBモデルのSSD-CK1.0N3G2は、400TBWです。詳しくはこちらの一覧をご覧ください。
価格はいくら?
1TBモデルのSSD-CK1.0N3G2は約9千円で、GB単価は9円です。
ネジやヒートシンクは付属している?
SSD-CK1.0N3G2には、ネジやヒートシンクは付属していません。付属品については、こちらの同梱物についてをお読みください。
KIOXIA EXCERIA G2 レビューまとめ
この記事では「【KIOXIA EXCERIA G2 レビュー】低価格でコスパが良いNVMe SSD」について紹介しました。
「KIOXIA EXCERIA G2」はPCIe3.0としては、まずまずの速度でディスク使用率で速度が変わらない使いやすそうなSSDでした。
250GBの大きなファイルでも、速度を落とさずに読み書きできるのは良かったです。
保存容量が増えても速度が遅くならず、価格も安いのでコスパの良いNVMe SSDを探しているならおすすめです。
それでは、今回はこれまで。
お読みいただき、ありがとうございました。
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