不便なところもありますが、音質や高い遮音性はさすがのクオリティーな完全ワイヤレスイヤホンに仕上がっていました。MMCXコネクタのSHUREのアクセサリも活かせます。
プロが使う音響メーカーの完全ワイヤレスイヤホンで良いのある?
Boseも有名だけどSHUREはどうかな
SM58マイクでも有名なところだ!
AONIC 215はワイヤレスアダプターが取り外せて好きなイヤホンが使えるよ
アクセサリーも有効活用できて便利そうだね
SHUREといえば音楽業界でも有名な老舗のオーディオメーカーです。ミュージシャンがマイクやイヤホンを使っているのを映像でもよく見かけます。
そんなSHUREが開発した完全ワイヤレスイヤホンが「AONIC 215」です。
他のメーカーと違ってワイヤレスアダプターを取り付けるという珍しいタイプになっています。
昔から発売しているMMCXコネクターで接続できるイヤホンも使えるのは大きなメリットです。
聴き慣れたイヤホンが使えるのは嬉しい仕様でした。
「AONIC 215」はイヤホン付きですが、ワイヤレスアダプターだけのモデルも発売予定です。
- 音質はさすがのクオリティ
- 手持ちのイヤホンやアクセサリーが活かせる
- 遮音性が高い
- 外音取り込み機能あり
- 8時間の連続再生
- 専用アプリでカスタマイズできる
- 自動で電源オンにならない
- メガネと相性が悪い
- ボタン操作でできることが少ない
- 充電ケースへ収納しにくい
- 価格が高い
音質は良いですが他社の完全ワイヤレスイヤホンと比べても使いにくい面もあるので、カジュアルに使いたいならAnkerやAVIOTのイヤホンもおすすめです。
この記事では「【SHURE AONIC 215レビュー】プロも使う音響機器メーカーの完全ワイヤレスイヤホン」について紹介します。
SHURE AONIC 215の同梱物
「SHURE AONIC 215」には、以下の付属品が同梱されています。
- 充電ケース
- セキュアフィット・アダプターセット
- SE215 イヤホン
- シリコンイヤーパッド(3種類)
- フォーム・イヤーパッド(3種類)
- USB-Cケーブル(約110cm)
- マニュアル
「AONIC 215」はイヤホン付きですが、ワイヤレスアダプターだけのモデルも発売予定です。
イヤーパッド
耳の穴に入れるイヤーチップは、2種類付属しています。
SHUREのイヤホンではおなじみのソフト・フォーム・イヤーパッドが「S / M / L 」の3種類付属しています。
遮音性が高いイヤーパッドです
シリコン製のイヤーパッドも「S / M / L 」の3種類が付属しています。
柔らかいシリコン製です
USB-Cケーブル
SHURE AONIC 215にはケースへ充電するためのUSB-Cケーブルが1本付属しています。
USB-Cケーブルの長さは約110cmと結構長めなので電源コンセントから離れていても余裕で充電できそうです。
クリーニングツール
SHUREのイヤホンでよく付属しているクリーニングツールも付属しています。
イヤホン内に耳垢などがたまったら、これでかき出して掃除できます。
SHURE AONIC 215の外観
SHURE AONIC 215は残念ながら防水には対応していないようです。
SE215イヤホンにMMCXコネクターで接続しているので水に強くない作りなのでしょうかね。
イヤホン
イヤホンとワイヤレスアダプターはSHUREでは、おなじみのMMCXコネクターで接続できます。
数年前に購入した有線タイプのSE215イヤホンもワイヤレスアダプタに接続できて音楽が聴けました。
パット見た感じでもイヤホン部分は同じみたいです。
イヤホンの右・左 を見分ける方法
「SHURE AONIC 215」はワイヤレスモジュールのボタンの裏側に「L(左)」と「R(右)」が分かるように大きく刻印されています。
光に反射しないと目立たないのもポイントですね。
ワイヤレスモジュールとSE215イヤホンは分離できるので、イヤホン部分にも「L(左)」と「R(右)」が分かるようにプリントされています。
ワイヤレスモジュールを接続するコネクタ近くに刻印されています。
装着の仕方
イヤーパッドを耳の穴に入れる前に潰して小さくしておくと装着しやすいです。
潰していても少し経てば元の形に膨らんで戻るので、耳に穴にフィットしてくれます。
音楽再生中のLEDランプ
「SHURE AONIC 215」は音楽を再生中など、音がなっているときもLEDランプは点滅します。
音が出ていないときも、数秒おきに、たまに点滅します。
LEDの光はゆっくりした点滅で目立たないです。
充電ケースの外観
「SHURE AONIC 215」の充電ケースは、円形でファスナー式のハードケースです。
充電ケースはパカッと180度開くことができます。
こんな使い方することは無いと思いますが、充電ケースはここまで開くことができました。
ちょっと大きめのケースです
充電ケースの底にUSB-C端子があるので、付属のUSBケーブルなどを使って充電することができます。
裏側のボタンを押すと充電ケースの充電状態を確認できます。
SHURE AONIC 215の大きさと重さ
SHURE AONIC 215はワイヤレスモジュールを接続する形式なので、使い慣れたイヤホンを使い回せるメリットがあります。
しかしワイヤレスモジュールと耳に引っ掛ける形状ということもあって、他社のイヤホンと比べて少し大きくなってしまったのがデメリットです。
大きさ
「SHURE AONIC 215」の充電ケースの大きさは、10cmの円形です。
厚さは約4cmくらいで結構厚めのサイズです。
手のひらが隠れるくらい、大きめです。
「SHURE AONIC 215」のイヤホン部分の長さは約7cmです。
完全ワイヤレスイヤホンでは珍しいモジュール型なので結構大きいです。
重さ
「SHURE AONIC 215」のイヤホンの重さは片耳1つだけでは 約10g で、両耳あわせると 約20g になります。
慣れれば気にならない重さですが、モジュール型ということもあってか他社のイヤホンと比べて少し重めでした。
スマホくらいの重さです。
SHURE AONIC 215の充電について
「SHURE AONIC 215」の充電ケースへの充電は、Androidスマホでも使う汎用性の高いUSB-Cケーブルで充電ができます。
USB-Cは向きを気にしなくて良いケーブルです
充電状態の確認方法
SHURE AONIC 215イヤホン本体への充電中は、充電ケースのLEDランプが赤色に点灯します。
充電が完了するとLEDランプが緑色に点灯してから消灯します。
充電ケースを閉じていても、イヤホンへの充電LEDは確認できます。
少し充電しにくい
他社の完全ワイヤレスイヤホンは磁石が内蔵されていて、ケースに置くようにしてかんたんに収納できるようになっています。
SHURE AONIC 215だと横になった充電台座に差し込むように収納するので片手では少し難しいです。
しっかり固定されますが手軽にできないのが残念でした。
充電ケースへの充電
充電ケースの底面には、充電ケース自体の電池残量がわかるLEDランプが3つ並んでいます。
フル充電へ近づくにつれLEDランプが点灯していきます。
ケースの底にLEDランプがあるので少し確認しづらいのが、ちょっと使いにくいかもしれません。
充電ケースのLEDの点灯の仕方と、充電状態を一覧にすると、このようになります。
裏側のボタンを押すと充電ケースの充電状態を確認できます。
LEDの点灯の仕方 | 電池残量 |
---|---|
●●● | 5~33% |
●●● | 34~66% |
●●● | 67~100% |
SHURE AONIC 215のバッテリー性能
完全ワイヤレスイヤホンの弱点の1つには、再生時間の短さ(バッテリー性能)があります。
イヤホン本体が小型なので搭載できるバッテリーにも限界があります。
そんな中2019年では性能も向上し、より省電力機能や接続の安定性が強化されたモデルが発売されました。
2019年に発売されたモデルでは、イヤホン単体での連続再生時間は5~6時間ほどの製品が多い印象でした。
AONIC 215は1度に8時間連続再生できる
「SHURE AONIC 215」 は、イヤホン単体で1度に連続で8時間使うことができます。
専用の充電ケースとあわせて使うことで最大32時間の使用ができるので、1~2日くらいなら充電無しで使えそうです。
SHURE AONIC 215のペアリング方法
「SHURE AONIC 215」は一度ペアリング作業をしてしまえば、次からはイヤホンの電源を入れるだけで自動的に接続してくれます。
SHURE AONIC 215は充電ケースから出すだけで電源がオンにならないので、取り出すだけで音楽を聴けるようにならないのが少し残念です。
「SHURE AONIC 215」 ペアリング方法はとても簡単です、iPhoneを使ってペアリング方法について紹介します。
- STEP 1
- STEP 2
- STEP 3
- STEP 4
- STEP 5
次からは電源をいれるだけで使えます
一度ペアリングしてしまえば、イヤホンを充電ケースから取り出して電源をいれると自動的に接続してくれます。
毎回ペアリング作業をすることなく、すぐに音楽を聴くことができるようになるのは使っていて快適です。
SHURE AONIC 215の音質と操作
「SHURE AONIC 215」の操作はタッチ式ではなく、ボタン式となっています。
ボタンは大きくて押しやすいですが、耳の裏側あたりを押すことになるので少し慣れが必要かもしれません。
操作するときに耳へ押し込むことがなく耳穴が痛くならないのは良い点かなと思います。
ボタン操作で耳が痛くならないよ
ノイキャンは無いけど遮音性は高い
「SHURE AONIC 215」は雑音を打ち消すノイズキャンセリングは搭載されていません。
しかしイヤホンのSE215は元から遮音性が高いのでノイキャンは不要と言えなくもないです。
遮音性が高くて周りの音が聴こえなくて逆に不安な場合もありますが、外音取り込み機能があるのでイヤホンしながら会話もできそうです。
音質はさすがに良い
老舗の超有名音響機器メーカーのSHUREで、イヤホン部分はSE215だけあって音質は良いですね。
価格も3万円台でイヤホンのSE215だけでも1万円ほどですし安い作りではないです。
音質のコーデックはSBC、AAC、aptXに対応しているのでAndroid・iPhoneでも高音質で楽しめます。
さらに専用のスマホアプリから音質のカスタマイズができるので、より好みの音質に近づけることができます。
音の遅延
スマホアプリ(ソシャゲ)でも完全ワイヤレスイヤホンを使用するので、音質以上に大事にしている要素が音の遅延です。
iPhone XS Max で試してみましたが、「SHURE AONIC 215」はキャラクターボイスとテキストのタイミング、SEなどもズレが無く遅延を感じませんでした。
YouTubeで動画を見ても人の口パクと声がズレるなどの、違和感も無かったです。
音がズレる感じは無かったです
音楽を再生中のイヤホン操作
「SHURE AONIC 215」は、イヤホン単体で再生/一時停止ができます。
- 音楽を 再生 / 一時停止
- 左・右 どちらか1回押す
音量調整や曲のスキップなどができないのは少し残念でした。
電話系とその他の操作
イヤホン単体で電話に出たり、通話を終了させたり着信拒否することができます。
またイヤホン本体の電源をONにしたりOFFにすることも可能です。
- イヤホンの電源を入れる
- 左・右 「Power On」と聞こえるまで長押し
- イヤホンの電源を切る
- 左・右 どちらか「Power Off」と聞こえるまで長押し
- ケースに戻す
- 電話に出る
- 左・右 着信中にどちらか1回押す
- 電話を切る
- 左・右 通話中にどちらか1回押す
- 着信拒否
- 左・右 着信中にどちらか長押し
- Siriなど音声コマンド
- 左・右 どちらか3回押す
SHURE AONIC 215レビューまとめ
この記事では「【SHURE AONIC 215レビュー】プロも使う音響機器メーカーの完全ワイヤレスイヤホン」について紹介しました。
AONIC 215の音質はさすがのSHUREクオリティでしたが、他社の完全ワイヤレスイヤホンと比べても使いにくい面もありました。
SHUREは使い慣れたイヤホンを使用できるモジュールタイプなのが嬉しい仕様となっています。
アクセサリなどを使い回せるので今SHUREのイヤホンを使っているなら、さらにおすすめです。
SHUREは完全ワイヤレスイヤホンではまだ新参なので、今後の改善に期待です。
またAONIC 215はイヤホン付きですが、イヤホンなしのワイヤレスアダプターだけのモデルも発売される予定になっています。
それでは、今回はこれまで。
お読みいただき、ありがとうございました。
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