平均60℃くらいが54℃くらいになり、効果はバツグンでした。ヒートシンクを試行錯誤するよりもかんたんなPCパーツです。
新しい自作PCを組んで、CドライブのNVMe SSDの温度警告が気になるようになりました。
MB標準のヒートシンクを使っているとはいえ、その冷却性能は少し微妙です。
温度警告も60℃くらいの警告なので、すごい高温になっているわけではなく、室温が少し上がると警告が出るようになってしまいました。
ケースのファンの回転数を上げればちょっとは改善しますが、少し非効率だしファンの音が少し気になります。
そこでフレキシブルアームにファンを取り付けて、直接SSDに風があたるようにして冷却するようにしました。
ケース内にはこんな感じで設置してみました。
CPUとグラボの間にSSDがあります
ついでにSSDの温度が上がったときだけ、ファンの回転数を上げて冷却性能をアップして静音性も担保!
実際の冷却効果
環境は室温26℃くらいで、PCケースには前面と背面にファンが付いているPC環境です。
今回はケース内にマグネットでくっつくアームを使い、SSDに直風をあてて冷却してみます。
ファンは92mmの小さめのタイプです
CPUとグラボの間にSSDがあるので、すきまから風が直接あたるように少し角度をつけてあげました。
ついでにCPUとグラボも冷える!
何も対策していない状態だと、60℃くらいの熱さでCrystalDiscMark上でギリギリ赤色になってしまうレベルでした。
フレキシブルアームで直風が当たるようにしたら、54℃くらいで安定していて効果はバッチリでした。
しかもファンの回転数は885RPMと大きくないので、ほとんど騒音にならないので環境音にも悪影響はありませんでした。
設定はこんな感じで、53℃くらいを超えたら徐々に回転数を上げて冷却するように設定。
60℃を超えないようにしているので、基本的には低速で回転します。
60℃付近になると追加したファンの回転数は2,209RPMと、がんばって冷却してくれます。
SSDをファンで冷やす便利ガジェット
今回はフレキシブルアームタイプでファンを増設しました。
アーム以外にもSSDへ直接風を当てるガジェットがあります。
ケースの空きスペースや材質で選ぶのがおすすめですが、マグネットタイプだと付け外しが楽です。
AINEX フレキシブルアーム
クネクネ曲がるフレキシブルアームで自由な角度から風を当てられるのが便利です。
PCケースとの固定方法は台座にあるマグネットで固定します。
ドライバー不要で取り付けできて、自由度の高い方式です。
使ってみたデメリットはケースによっては長さが足りないかもしれないといった問題が発生するかもしれません。
またMB対して直角に風を当てるのも可動域的に難しいかもしれません。
AINEX ファンステイ マグネットタイプ
ケースに対して直角にファンを取り付けたいならおすすめです。
2本の支柱をマグネットでケースに固定します。
140mmの大きなファンも取り付けられます。
デメリットはケース内のエアフローを意識して、斜めに風を当てたいなど細かい調整が効かないところです。
PCIスロット固定
ケースにマグネットがくっつかない材質なら、ケースのPCIスロットに固定するタイプがあります。
ケースに空きスペースがあまりない場合にも有効かもしれません。
デメリットはドライバーなど工具が必要になるかもしれない点と、空いているスロットと冷却したい位置が一致している必要がある点です。
またグラボなどPCケースパーツを交換したいときにも、外すのが手間で少し面倒かもしれません。
薄いファンが組み込みやすい
サイズのSLIMタイプのファンは、一般的なファンよりも少し薄めなので組み込みやすいかもしれません。
大きさも92mm、120mmがあります。わたしもスリムタイプの92mmのファンを使用してみました。
SSDの温度で風量をコントロールする
MBメーカーのソフトやWindowsの機能ではSSDごとの温度でファンをコントロールするのは難しいので、フリーソフトを使って解決できました。
無料ソフト「FanCtrl」を使うと便利
SSDの温度でファンの風量を自動的にコントロールしたいなら、GitHubで無料公開されているソフト「FanCtrl」を使うのが便利です。
FanCtrlならSSD温度で設定可能
ターゲットにはCPUやSSDのセンサーがあるので、FanCtrlを使えばトリガーにしたいSSDの温度センサーを選べます。
FanCtrlならファンごとに風量を設定可能
Fanの一覧から設定したいFanを選んで「Add」ボタンをクリックします。
ファンが追加されたら右側のグラフをドロップして、指定した温度になったときのファンの回転割合を決めます。
Modeはグルーピング的なもので、手動で切り替えて自由に使えます。
最後に「Enable automatic fan control」にチェックを入れて「Apply」ボタンで適用されます。
最初はSSDの温度と回転数を観察して、釣り合いの取れるポイントを探します。
MBメーカーの制御ソフトは大雑把
ファンの風量はUEFI(BIOS)でもコントロールできますが、MBメーカーから提供されているソフトでも調整できます。
ただしSSD単位で設定できるものは無さそうなので、SSDだけを冷却したいという要件には効率がよくありません。
MSIだとDragon Center、MSI Centerなどのソフトで設定ができます。
MSI CenterだとSSDごとの温度でファンを制御するのはできないようです。
グラボはメーカーソフトで冷却設定
グラフィックボード自体の温度が高い場合は、FanCtrlではなくAMDやNVIDIAなどのソフトで設定するのがベストです。
まとめ
SSD専用のヒートシンクを購入するよりも、MB標準装備のヒートシンクで直風を当てるのはおすすめです。
ファン付きのヒートシンクを装備しているMBが一番おすすめですが、選択肢が狭くなってしまうのでこだわりたくありません。
冷却性能が良いヒートシンクも、設置スペースを考えると厳しい可能性があるので、設置スペースをあまり気にしなくて良い方法が快適です。
アームなどで直接ファンの風を当てるようにしただけで、60℃から54℃くらいに安定するようになりました。
それでは、今回はこれまで。
お読みいただき、ありがとうございました。
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