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【レビュー】エントリーNVMe SSD「WD Green SN350」

この記事ではWestern DigitalのSSD「WD Green SN350」960GBモデルをレビューしました。
PCIe 3.0対応のNVMe SSDで、発熱は小さく速度はまずまずなSSDでした。

WD Green SN350シリーズは名前の通り「Green」シリーズでエントリー向けな性能のSSDとなっています。

まちゃ
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PCI Express 3.0対応のNVMe SSDですが、読み出し速度は2,458MB/s、書き込み速度は2,127MB/sとそこそこの速度は出ます。

 

数十GBくらいの大きなサイズファイルを保存しようとすると、速度が落ちてしまうので大きめなファイルを扱うには向いていません。

 

写真画像や一般的なファイルだと速度は落ちないので、動画編集などをしないなら速度を落ちる心配なく使えておすすめです。

ただし総書き込み容量は大きくないので、長期間使う予定なら要注意です。

 

この記事では「【レビュー】エントリーNVMe SSD『WD Green SN350』」について紹介します。

 

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この記事を書いた人:まちゃ
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WD Green SN350 の特長

WD Green SN350」シリーズは、PCI Express 3.0対応のNVMe SSDです。

データシートを見ると、1TBと2TBモデルはQLCですが、それ以外はTLCというちょっと変わった仕様です。

 

WD Green SN350 シリーズの主な性能

WD Green SN350シリーズには、240GB、480GB、960GB、1TB、2TB の5種類あります。

1TBと2TBモデルは読み出し・書き込み速度が速いので、買うなら1TB以上がおすすめです。

 

WD Green SN350シリーズ
メーカー名 Western Digital
型番 WDS240G2G0C WDS480G2G0C WDS960G2G0C WDS100T3G0C WDS200T30C
容量 240GB 480GB 960GB 1TB 2TB
フォームファクタ M.2-2280
インターフェース PCIe 3.0 x4 / NVMe
コントローラー
NAND Flash TLC QLC
読み出し 2,400MB/s 3,200MB/s
書き込み 900MB/s 1,650MB/s 1,900MB/s 2,500MB/s 3,000MB/s
総書き込み容量 40TBW 60TBW 80TBW 100TBW
サイズ 2280
保証期間 3年間
目安価格 4,700円 6,800円 11,000円 31,000円 45,000円
GB単価 20円 14円 11円 31円 23円
発売時期 2021年06月

 

他のSSDと比べると、総書き込み容量は低めのSSDとなっています。

耐久性の参考になるTBWが優秀なSSDを選びたいなら、こちらのTBWを比較した記事が参考になると思います。

 

コントローラーはSanDisk製

960GBモデルで搭載されているコントローラーはSanDisk製の「20-82-01008-A1」でした。

コントローラー近くにあるPMIC(電源管理用IC)は「90430VM330」が採用されていました。

 

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WD Green SN350の同梱品

WD Green SN350「WDS960G2G0C」には本体と取扱説明書だけが付属しています。

 

箱の中はプラスチックケースで、動かないように固定されていました。

 

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WD Green SN350の外観

WD Green SN350の外観は、シンプルなデザインになっています。

 

メモリやコントローラなどのチップには放熱性のあるラベルが貼られていないので、コストダウンがはかられているようです。

 

裏面はチップのない片面実装で、ほぼ基盤のみとシンプルです。

 

端子の形状は切り欠きが1つの「M-Key」です。

 

大きさ

M.2 2280なので、長さは規定通りの80mmです。

 

幅はほぼ22mmちょうどでした。

 

厚さは片面実装なので薄めの2.1mmでした。

 

重さ

960GBモデルの重さは、片面実装なので軽めの 約6.1gです。

 

 

ベンチマーク

1TBモデルの「WD Green SN350」をテストした環境は以下の通りで、CPU・メモリは高性能ではなく、PCケースやヒートシンクの冷却機能も高くはないです。

そこそこのスペックのミドルクラスPCでの検証になります。

ベンチマーク計測環境
PCケース NZXT H210
CPU AMD Ryzen 5 3500
マザーボード GIGABYTE X570 I AORUS PRO WIFI
ヒートシンク MB標準搭載
メモリ G.SKILL DDR4-3200 16GB
ビデオカード MSI GeForce GTX 1650 D6 AERO ITX OCV1
OS Windows 10 Pro 64bit版

 

結果としては「WD Green SN350」は、発熱はほとんどしなくて、データ転送速度は公称値よりも良い結果でした。

ファイルサイズが大きい動画の編集には向いてなさそうですが、画像編集など一般的な作業なら十分快適に使えそうです。

 

S.M.A.R.T

冷却性能に力を入れていないPCなので、エアフローなど放熱性能は低めですが、アイドル時の温度は40℃くらいで低めでした。

 

ベンチマーク結果

これらのベンチマークツールで計測してみました。

  • CrystalDiskMark
  • AS SSD Benchmark
  • AS SSD Copy-Benchmark
  • AS SSD Compression-Benchmark
  • ATTO Disk Benchmark
  • HD Tune

 

CrystalDiskMark

CrystalDiskMarkの1GiBで計測した結果は、公式値よりも少し良い速度が確認できました。

960GBのモデルでは読み出し速度は2,449MB/s、書き込み速度は2,080MB/sくらいの性能でした。

 

サイズを増やして64GiBでも計測してみました。

ランダムな読み書き性能も変わらずに、1GBとほぼ同じ速度でした。

 

SSDの空き容量で速度が変わるかもチェックしてみました。

80%ほど使用している状態でも、1GiBほどならCrystalDiskMarkの速度は変わらずでした。

 

AS SSD Benchmark

「AS SSD Benchmark」で基本的なパフォーマンスをチェック。

 

AS SSD Copy-Benchmark

 

AS SSD Compression-Benchmark

大体2,000 ~ 2,200 MB/sくらいのレンジで、一定した速度という結果でした。

 

 

ATTO Disk Benchmark

ほぼ公称値よりちょい遅いくらいの速度結果でした。

 

SLCキャッシュ

HD Tune Pro の File Benchmark で、20GBほど読み書きしてSLCキャッシュの挙動を調べてみました。

12GBあたりで速度が300MB/sくらいに激減してしまうので、SLCキャッシュは12GBのようです。

 

実際に30GBくらいのファイルをコピーしてみると、50%くらい転送したあたりで300MB/sまで落ちてしましました。

 

ディスクを80%ほど使用している状態では、速度には変化は見られませんでした。

保存している容量で体感速度が変わらないというところは、良い点ですね。

 

CrystalDiskMarkdだと、1GiBくらいのサイズならほとんど速度に影響なしです。

 

温度

ベンチマークを計測中の負荷をかけているときの温度をHWiNFOで確認してみました。

エアフローなど放熱機能が、そこまで高くないミドルクラスのPCでも最大で58℃くらいまでしか上がりませんでした。

 

CrystalDiskInfo上でも57℃を確認でき、そこまで熱くならないなと感じました。

まちゃ
まちゃ

ヒートシンクはあったほうが無難!

 

 

よくある質問

WD Green SN350 WDS960G2G0Cについての、よくある質問などを紹介します。

 

TBW(総書き込み容量)はいくつ?

960GBモデルのWDS960G2G0Cは、80TBWと少なめです。詳しくはこちらの一覧をご覧ください。

 

価格はいくら?

96BモデルのWDS960G2G0Cは約1万1千円で、GB単価は11円です。

 

ネジやヒートシンクは付属している?

WDS960G2G0Cには、ネジやヒートシンクは付属していませんでした。付属品については、こちらの同梱物についてをお読みください。

 

WD Green SN350 レビューまとめ

この記事では「【レビュー】エントリーNVMe SSD『WD Green SN350』」について紹介しました。

 

WD Green SN350はエントリー向けで、ディスクの保存容量が増えても転送速度が遅くならないところが良いNVMe SSDでした。

速度はまあまあですが、SLCキャッシュは少なめで12GB以上のファイルをコピーすると速度が激減してしまうのは残念です。

文書ファイルや写真ファイルくらいのサイズなら速度に影響はないので、軽めのファイルをよく扱うならおすすめだと思います。

ただ総書き込み容量のTBW値が小さいので、長期間・頻繁に使うのには向いていなさそうです。

 

それでは、今回はこれまで。

お読みいただき、ありがとうございました。

この記事で紹介したNVMe SSD

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