インテル第12世代CPUのLGA1700に対応したサイズの人気シリーズです。ミドルレンジの性能でコスパの良いPCパーツです。
虎徹シリーズは人気のCPUクーラーで、3千円くらいで買えるコスパの良さが特長でした。
しかし「虎徹 MarkII Rev.B」は世界情勢の影響か、少し価格が高くなっているのが残念です。
インテルの第12世代CPUのLGA1700ソケットに対応したバージョンで、性能的にはミドルレンジのCPUクーラーになります。
ただしインテル第12世代のハイエンドCPUのオーバークロックなどには少し力不足のようです。
デュアルファンにして冷却性能を上げることもできますが、一般的な使い方ならそのままでも十分な冷却性能かなと思います。
静音性も個人的には気にならないレベルなので、ハイスペックな第12世代CPUを使わないなら困ることはなさそうなCPUクーラーです。
この記事では「虎徹 MarkII Rev.B レビュー!人気のミドルレンジ空冷式CPUクーラー」について紹介します。
虎徹 MarkII Rev.Bのスペックと仕様
インテル最新CPU、第12世代のLGA1700ソケットに対応したバージョンになります。
虎徹シリーズは人気のCPUクーラーで、3千円くらいで買えるコスパの良さが特長でした。
「虎徹 MarkII Rev.B」は世界情勢の影響か、少し価格が高くなっているのが残念ポイントになります。
製品名 | 虎徹 MarkII Rev.B |
---|---|
英語表記 | KOTETSU MarkⅡ Rev.B |
メーカー | SCYTHE(サイズ) |
寸法 | 幅:136mm 高さ:154mm 奥行き:84mm |
ヒートパイプ | 口径:6mm 本数:4本 |
タイプ | サイドフロー型 |
Intel対応ソケット | LGA1700 LGA115x LGA1200 LGA2011(V3) LGA2066 |
AMD対応ソケット | Socket AM4 Socket AM3 Socket AM2 Socket FM2 Socket FM1 |
付属ファン | KAZE FLEX II 120 120mm PWMファン |
付属ファンクリップ | 2組 |
オフセット設計 | メモリ・VGAカードとの干渉回避 |
材質 | ヒートパイプ:ニッケルメッキ ベースプレート:銅 |
重量 | 635g |
保証 | 1年間 |
参考価格 | 4,500円 |
付属しているファンはサイズの「KAZE FLEX II 120」になります。
項目 | 性能値 |
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風量 | 16.90 ~ 67.62 CFM |
騒音値 | 4.0 ~ 28.6 dBA |
ファン回転数 (PWM可変) | 300(±200 rpm)~ 1500 rpm(±10 %) |
静圧 | 0.075 ~ 1.5 mmH2O |
コネクタ | 4ピン(PWM制御対応) |
虎徹 MarkII Rev.Bの同梱物
「虎徹 MarkII Rev.B」には以下の付属品が同梱されています。
- ヒートシンク本体
- 120mmファン
- 図解入り多言語マニュアル(日本語含む)
- グリス
- ファンクリップ2組
- スタッドナット
- バックプレートキット
- スペーサー
- マウンティングプレート(Intel)
- マウンティングプレート(Intel LGA1700)
- AMD用マウンティングプレート
- AMD用ネジ
- ナット
サイズの新型120mmファン「KAZE FLEX II 120」が付属しています。
風向きがあるので取り付けるときの向きに注意が必要です。
サイズのロゴがある面から後ろ側に風が流れる仕様になっています。
CPUとヒートシンクの間に塗るサイズ製のグリスも付属しています。
ヒートシンクとファンを固定するファンクリップは2組付属しています。
2組付属しているので、ファンを用意すればデュアルファンにして冷却性能をアップすることもできます。
スタッドナットはインテルLGA2066、LGA2011(V3)で使用します。
MBの裏面から取り付けるバックプレートキットは、インテルLGA2066、LGA2011(V3)で使用します。
黒色のスペーサーはインテルLGA2066、LGA2011(V3)とAMDソケットで使用します。
穴が多めのIntel用マウンティングプレートは、インテルLGA2066、LGA2011(V3)、LGA1200、LGA115xで使用します。
穴が少ないIntel用マウンティングプレートは、第12世代CPUであるIntel LGA1700で使用します。
両端が曲がっているAMD用マウンティングプレートは、AMDソケットで使用します。
ネジはAMDソケットのときに使用します。
十字の切り込みがあるナットはAMD以外で使用します。
虎徹 MarkII Rev.Bのデザインと付属ファン
「虎徹 MarkII Rev.B」は、サイドフロー型の空冷式CPUクーラーです。
4本のパイプに形状違いの多数のフィンが層をなして、交互に並んでいます。
ベースプレートも約10mmほど中心からずれていて、グラボとの干渉を回避する左右非対称な作りになっています。
PCI Express側から見たヒートシンクで、右側がメモリスロットになります。
ファンを取り付けてもメモリスロットと干渉を回避するように、左側に寄った作りになっています。
ヒートシンク上部にはサイズのロゴが刻印されています。
ベースプレートには保護フィルムが貼られているので、取り付けるときには忘れずに剥がします。
大きさ
ヒートシンク本体の高さは、仕様通りCPUとの接地面から約154mmでした。
横幅はファンより少し大きめの約130mmでした。
厚さは約57mmです。
付属ファンとあわせた厚さは約80mmになります。
付属ファン「KAZE FLEX II 120」の大きさは直径120mmです。
ファンの厚さは約25mmでした。
重さ
ヒートシンク本体の重さは、約494gでした。
前モデルから10gほど軽くなっているので、冷却性能は少し落ちているかも。
付属「KAZE FLEX II 120」の120mmファンの重さは140gでした。
虎徹 MarkII Rev.Bの取り付け方法
空冷式CPUクーラー「虎徹 MarkII Rev.B」の取り付け方法について紹介します。
ヒートシンクを固定してから、ファンを取り付けます。
実際に取り付ける前に、ヒートシンクとファンの向きを確認しておくとスムーズに作業できます。
ここではインテル第12世代CPU LGA1700ソケットのマザーボード「MSI MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4」を使って説明します。
ヒートシンク本体の取り付け方法
まずヒートシンク本体をマザーボードとCPUに固定します。
- STEP 1
- STEP 2
- STEP 3
- STEP 4
- STEP 5
- STEP 6
- STEP 7
- STEP 8
- STEP 9
- STEP 10
- STEP 11
- STEP 12
- STEP 13
- STEP 14CPUグリスを塗る
CPUグリスをCPUに塗ります。
塗り方はヘラでまんべんなく塗る方法や、放射状に配置する方法など色々あります。
単純にCPUの真ん中にボトッと置くだけでも、ヒートシンクを取り付けるとグリスが広がって圧着できます。
- STEP 15
- STEP 16
- STEP 17
- STEP 18
ファンの取り付け
ヒートシンク本体をマザーボードに取り付けたら、付属のファンを取り付けます。
ファンは正方形なのでどの向きでも取り付けられますが、風の方向とケーブルの位置に気をつけて取り付けます。
間違ってもやり直しはかんたんなので、比較的気軽に作業できます。
- STEP 1
- STEP 2
- STEP 3
- STEP 4
- STEP 5
干渉をチェック
「虎徹 MarkII Rev.B」の取り付け失敗例でもありますが、CPUソケットのレバーとマウンティングプレートは干渉します。
CPU交換する場合はマウンティングプレートも外す必要があるので、機会は少ないですが面倒です。
CPU近くのM.2スロットのヒートシンクのネジもギリギリ回すことができました。
ただメモリよりは余裕は無かったです。
付属ファンを取り付けてもメモリスロットへの干渉はしないです。
余裕がけっこうあるので、あとからメモリを取り付けても問題ないありませんでした。
虎徹 MarkII Rev.B レビューまとめ
この記事では「虎徹 MarkII Rev.B レビュー!人気のミドルレンジ空冷式CPUクーラー」について紹介しました。
虎徹 MarkII Rev.B は過去のバージョンより少し値上がりしてしまいましたが、まだまだコスパの良いレベルのCPUクーラーです。
ハイスペックなCPUには少し物足りないかもしれませんが、Core i5くらいのスペックなら十分な冷却性能を発揮してくれます。
CPUを長時間フルに使う機会が多くないなら、おすすめのCPUクーラーです。
それでは、今回はこれまで。
お読みいただき、ありがとうございました。
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