補助電源は8ピンx1で、低負荷時はファンが停止するセミファンレスな静音性のエントリークラスなグラフィックボードです。
「MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X J 8G OC」には、「J」が付いていない似た型番で「MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X 8G OC」がありますが性能スペックは同じです。
RTX30シリーズでは基本用途向けのエントリークラスですが、2世代前と比べれば上位モデル以上のスペックとなっています。
ちょっとしたゲームを楽しむなら十分な性能ですが、リフレッシュレートやより高画質を求めるには物足りないかなと思います。
この記事では「MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X J 8G OC」を紹介します。
MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X J 8G OCの特徴
性能一覧
GeForce RTX 3050はRTX30シリーズの中ではエントリークラスに位置づけられます。
エントリークラスとはいえ、2世代前のGTX16シリーズの上位モデル以上のスペックを持つグラボです。
メーカー | MSI |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3050 |
GPUシリーズ | RTX 30 |
メモリ | GDDR6 |
メモリ容量 | 8GB |
ブーストクロック | 1,807MHz |
TDP(消費電力) | 115W |
推奨最小システム電源要件 | 500W |
セミファンレス | ○ |
出力ポート | HDMI x 1 DisplayPort x 3 |
対応バス | PCIe 4.0 x8 |
最大解像度 | 8K (7680×4320) |
補助電源 | 8ピン |
参考価格 | 3万円 |
発売時期 | 2023年5月 |
出力ポート
「MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X J 8G OC」の出力ポートはDisplayPortとHDMIの2種類です。
どちらも最大解像度は8Kの高解像度を楽しむことができます。
またリフレッシュレートは4Kでも120Hzで楽しめる性能です。
出力端子 | バージョン | 最大解像度 |
---|---|---|
HDMI | 2.1 | 8K(7680×4320) |
DisplayPort | 1.4a | 8K(7680×4320) |
常温は?
タスクマネージャーでアイドル時のGPU温度を確認すると、約46度くらいでした。
電源ユニットは500~600Wで十分
ハイスペックなグラボではTDPの最大値が350Wになるものもあります。
それに対して「MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X J 8G OC」のTDPは130Wと、消費電力も少なめのクラスとなっています。
公式サイトの推奨最小電力要件は500Wとあるので、500W以上あると安心です。
ワットチェッカーでPC自体の消費電力を調べてみると、アイドル時は60Wくらいで、ベンチマークで負荷をかけているときは200Wくらいになりました。
静音ファン
ゲームなどをしていないときなど負荷がかかっていないときは、ファンが止まる静音機能(セミファンレス)があります。
ケース内のエアフローを整備したり、ゲームタイトルによっては静かにプレイできそうです。
付属品
「MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X J 8G OC」の付属品は、グラボ本体以外にクイックユーザーガイドだけでした。
スロットカバーとポート保護カバーは取り付けられていました。
インストールディスクや端子カバーなどは付属していませんでした。
HDMIとDisplayPortの保護カバー付きなので、ホコリが詰まらないので助かります。
PCIeスロットカバーも取り付けられていました。
外観
「MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X J 8G OC」のおもて面はヒートシンクの上に10cmのファンが2基と、エントリークラスらしい見た目です。
LEDで光らないのがGood!
出力ポートは左から、DisplayPort、DisplayPort、DisplayPort、HDMIポートの全4ポート。
PCへ組み込んで見える上部には補助電源コネクタがあります。
ボードの端っこにある補助電源コネクタは8ピンです。
基盤の裏面は、バックプレートで補強されていて基板が曲がりにくくなっています。
背面の出力ポートと反対側はヒートシンクが少し見えるシンプルな作りです。
出力ポートは2種類
出力ポートはDisplayPort・HDMIの2種類で、HDMIが1つ・DisplayPortは3つ使えます。
2スロットを使用する
「MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X J 8G OC」は、2スロット分のスペースを占有します。
接続はPCI Express 4.0 x16
マザーボードに取り付けるグラボのバスインターフェースはPCI Express 4.0 x16です。
最新のCPU&マザーボードなら対応していると思いますが、少し古めのパーツだとPCIe 3.0でフル性能を発揮できないかもしれないので要チェックです。
大きさ
ボードの長さは約21cmとグラボとしては標準的なサイズとなっています。
高さは約10cmと一般的なカードサイズです。省スペースなPCには組み込めないかもしれません。
厚さは約4.5cmです。
重さ
重さは約630gと少し軽めです。
ベンチマーク計測
「MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X J 8G OC」を実際にベンチマークソフトで計測してみました。
メジャーな3DMARK の Time Spy と Fire Strike で計測しました。
テストした環境は以下の通りで、CPU・メモリは高性能ではなく、PCケースの冷却機能も高くはないです。
そこそこのスペックのミドルクラスPCでの検証になります。
PCケース | Corsair 5000D |
---|---|
CPU | Intel Core i5-12600K(第12世代) |
マザーボード | MSI MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4 |
ヒートシンク | MB標準搭載 |
メモリ | DDR4-3200 64GB |
OS | Windows 10 Pro 64bit版 |
電源ユニット | Antec NeoECO NE750G M |
3DMark Time Spy
グラフィックボードのメジャーなベンチマークソフトの3DMARK「Time Spy」では、総合点6,635、グラフィックススコアは6,129でした。
他のGPUと比較すると「GeForce RTX 3060」「Radeon RX 5700」と同じくらいの数値でした。
3DMark Fire Strike
同じくメジャーなベンチマークソフト「Fire Strike」では、総合スコアは14,144、グラフィックススコアは15,253でした。
GPU-Zでチェック!
GPUコアは「GA106」で、ビデオメモリはGDDR6でMicron製でした。
アイドル時のファンは停止して、温度は36℃くらいです。
MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X J 8G OC レビューまとめ
この記事では「MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X J 8G OC」を紹介しました。
最近は一時期のマイニング需要で高騰していたのも落ち着いたので、グラボの価格も全体的に安定しています。
特にRTX30シリーズはLite Hash Rate (LHR) なので、マイニングには向いていないモデルです。
「MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X J 8G OC」は、ちょっとしたゲームや画像編集などの作業に向いているグラフィックカードです。
それでは、今回はこれまで。
お読みいただき、ありがとうございました。
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