少し発熱しましたが速度も価格もよいコストパフォーマンスが優れている2.5インチSSDでした。
SanDiskはSDカードも有名で人気のあるメーカーです。
そんなSanDiskから発売されている「SanDisk SSD PLUS」シリーズは、コストパフォーマンスのよいエントリー向けの2.5インチSSDになります。
実際には120GBなど小容量モデルは割高ですが、1TB・2TBモデルはGB単価も安くてコスパが良いです。
各モデルの価格や速度をかんたんにまとめると、このようになります。
各モデルで速度が少し異なりますが、体感できるほどの差ではないと思います。
容量 | 価格 | GB単位 | 公称最速度(リード/ライト) | |
SDSSDA-120G-J27 | 120GB | 3,000円 | 25円 | 530MB/s、400MB/s |
SDSSDA-240G-J26 | 240GB | 4,000円 | 16円 | 530MB/s、440MB/s |
SDSSDA-480G-J26 | 480GB | 6,700円 | 14円 | 535MB/s、445MB/s |
SDSSDA-1T00-J26 | 1TB | 12,000円 | 11円 | 535MB/s、450MB/s |
SDSSDA-2T00-J26 | 2TB | 22,000円 | 10円 | 545MB/s、450MB/s |
購入するなら1TBか2TBがおすすめ!
Amazonでは「G26」が付く「SDSSDA-1T00-G26」「SDSSDA-2T00-G26」になっていますが、海外仕向(Global)とのことです。
この記事では「【SanDisk SSD PLUS レビュー】1TB以上がおすすめ!コスパの良いSSD」について紹介します。
SanDisk SSD PLUSの特長
SanDiskは記憶媒体のSDカードでもよく見かけるメーカーでもあります
今はHDDでおなじみのWestern Digital傘下の会社になっています。
そんなSanDiskから発売されている「SSD PLUS」は、エントリー向けのSSDシリーズです。
型番の「J」と「G」の違い
Amazonでは「SDSSDA-480G-G26」「SDSSDA-1T00-G26」「SDSSDA-2T00-G26」など、型番に「G」が付いています。
「G」が付いているSSDは海外仕向で、「J」が付くのは日本仕向という違いのようです。
容量 | 日本仕向け | 海外仕向 |
---|---|---|
120GB | SDSSDA-120G-J27 | SDSSDA-120G-G27 |
240GB | SDSSDA-240G-J26 | SDSSDA-240G-G26 |
480GB | SDSSDA-480G-J26 | SDSSDA-480G-G26 |
1TB | SDSSDA-1T00-J26 | SDSSDA-1T00-G26 |
2TB | SDSSDA-2T00-J26 | SDSSDA-2T00-G26 |
SanDisk SSD PLUSシリーズの容量
SanDisk SSD PLUSシリーズには、120GB、240GB、480GB、1TB、2TBの5種類があります。
速度は数十MB/sほど違いがあり、容量が大きいほうが性能が良いです。
GB単価の価格も1TB以上が安いので、1TBか2TBがコスパがよくておすすめです。
型番 | SDSSDA-120G-J27 | SDSSDA-240G-J26 | SDSSDA-480G-J26 | SDSSDA-1T00-J26 | SDSSDA-2T00-J26 |
---|---|---|---|---|---|
容量 | 120GB | 240GB | 480GB | 1TB | 2TB |
フォームファクター | 2.5インチ、7mm厚 | ||||
インターフェース | SATA 6Gb/s | ||||
コントローラー | 非公開 | ||||
NANDメモリー | TLC NAND | ||||
読み出し | 530MB/s | 535MB/s | 545MB/s | ||
書き込み | 400MB/s | 440MB/s | 445MB/s | 450MB/s | |
MTTF | 175万時間(200年間) | ||||
サイズ | 厚さ7mm | ||||
保証期間 | 3年間 | ||||
価格 | 3,000円 | 4,000円 | 6,700円 | 12,000円 | 22,000円 |
GB単価 | 25円 | 16円 | 14円 | 11円 | 10円 |
データ転送速度
CrystalDiskMarkで計測した結果は、1GiBのサイズでは公称値より少し高い、読み出し551MB/s、書き込み468MB/sの速度も確認できました。
読み出し | 書き込み | |
1回目 | 542MB/s | 456MB/s |
2回目 | 552MB/s | 440MB/s |
3回目 | 550MB/s | 468MB/s |
平均 | 548MB/s | 455MB/s |
これ以外のベンチマーク結果は、こちらのベンチマーク結果で紹介しています。
SDSSDA-2T00-J26の同梱品
SanDisk SSD PLUSシリーズの2TBモデル「SDSSDA-2T00-J26」には、以下の付属品が同梱されていました。
- SSD本体
- 2mm厚スペーサー
- ドキュメント
外箱内のSSD本体は、プラスチックのケースで守られています。
2mm厚のスペーサーが付属しているので、9mmベイにも搭載することができます。
スペーサーの裏は両面テープが貼られていました。
SanDisk SSD PLUSの外観
SanDisk SSD PLUS「SDSSDA-2T00-J26」の外観は、黒い筐体に赤色のメーカーロゴが映えるデザインがカッコいいです。
SSD本体の側面には、2箇所ネジ穴があります。
裏面にもネジ穴が4箇所あるので、一般的なPCなら固定できるはずです。
PCケースによって固定の仕方は違いますが、横のネジ穴などで固定します。
重さ
SDSSDA-2T00-J26の重さは約32gで、SSDとしては少し軽いくらいでした。
SanDisk SSD PLUSベンチマーク
計測したパソコン環境はインテルのミニPC「BXNUC10i7FNH」を使いました。
モバイル向けCPUですが第10世代CPUで上位モデルとなっています。
ヒートシンクはありますが、エアフローなど放熱性はそこまで高くないミニPCです。
結果としては、2TBモデルの SDSSDA-2T00-J26 はスペックが高くないPCでも公称値より少し速い結果でした。
気になる点としては、ベンチマークのような激しい読み書きが続くと、少し発熱して大きいサイズでは少し速度が落ちるところです。
普通の作業用としては困らない程度だと思います。
S.M.A.R.T
インテルNUCのミニPCなので、エアフローなど放熱性能は低めですが、アイドル時の温度は33℃くらいです。
ベンチマーク結果
これらのベンチマークツールで計測してみました。
- CrystalDiskMark
- AS SSD Benchmark
- AS SSD Copy-Benchmark
- AS SSD Compression-Benchmark
- ATTO Disk Benchmark
- HD Tune
CrystalDiskMarkの1GiBで計測した結果は、公式値よりも少し良い速度が確認できました。
読み出し | 書き込み | |
1回目 | 542MB/s | 456MB/s |
2回目 | 552MB/s | 440MB/s |
3回目 | 550MB/s | 468MB/s |
平均 | 548MB/s | 455MB/s |
サイズを増やして32GiBでも計測してみました。
サイズが大きいと少し速度は落ちるようです。
途中一瞬落ちることがありますが、ほぼ一定の速度という結果でした。
ほぼ公称値通りの性能です。
SLCキャッシュ
HD TuneのFile Benchmarkで20GBほど読み書きしてSLCキャッシュの挙動を調べてみました。
5GBあたりから速度が200MB/sに落ちたのでキャッシュは5GBくらいでしょうか。
温度
ベンチマークを計測中の負荷をかけているときの温度をCrystalDiskInfoで確認してみました。
エアフローなど放熱機能がそこまで高くない「BXNUC10i7FNH」では最大で51℃くらいで、結構発熱する感じでした。
連続読み書きの発熱は気になる
SanDisk SSD PLUSのSSD管理ツール
SanDisk SSD PLUS「SDSSDA-2T00-J26」で使えるソフト「サンディスク Dashboard」は、こちらの公式サイトから無料ダウンロードできます。
「サンディスク Dashboard」では、データの完全削除や健康状態のチェック、ファームウェア更新などいろいろできます。
「サンディスク Dashboard」を起動すると、ドライブのステータスなどが表示されます。
パフォーマンス・タブのTRIMからは、TRIMの定期実行スケジュールなどを設定することができます。
ツール・タブの「ファームウェアの更新」からは、SSDのバージョンアップを実行できます。
セキュリティの向上や不具合修正が含まれている可能性もありますので、アップデートがあれば更新しておきましょう。
ツールタブの「その他のソフトウェア」には、SSD内のデータのお引越しに役立つクローニングソフトがあります。
ツールタブの「ドライブの消去」からは、データを完全消去できるサニタイズを実行することができます。
よくある質問
SanDisk SSD PLUSのよくある質問を紹介します。
「SDSSDA-240G-J26」と「SDSSDA-240G-G26」の違いは?
「SDSSDA-240G-J26」は日本仕向、「SDSSDA-240G-G26」は海外(Global)仕向という違いです。詳しくはこちらの型番に違いについてをチェックしてみてください。
J26とG26、J27とG27の違いは?
「J26」「J27」は日本仕向、「G26」「G27」は海外(Global)仕向という違いです。詳しくはこちらの型番に違いについてをチェックしてみてください。
SanDisk SSD PLUSの最大容量は?
SanDisk SSD PLUSシリーズの最大容量は2TBになります。詳しくはこちらの容量一覧でまとめました。
最大の速度はいくつ?
公式の値では読み出し速度は545MB/s、書き込み速度は450MB/sです。各モデルでの速度の違いは、こちらの一覧から確認できます。
SanDisk SSD PLUS レビューまとめ
この記事では「【SanDisk SSD PLUS レビュー】1TB以上がおすすめ!コスパの良いSSD」について紹介しました。
SanDisk SSD PLUSは価格が抑えられていて、速度もそこそこなのでコスパの良い2.5インチSSDでした。
ただ少し発熱するので、ひんぱんに読み書きするなら小さいケースやエアフロー・放熱性に気をつけた方が安心です。
それでは、今回はこれまで。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント