「RTX 3060」は価格も落ち着いていて、メモリも12GBあるので画像生成AIにも向いているコスパの良いグラボです。
「MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OC」には、「XS」が付いていない似た型番で「MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC」がありますが、性能スペックは同じですがコアクロックが少し異なります。
- コアクロック
- XS なし:1,807 MHz
- XS あり:1,792 MHz
MSI GeForce RTX 3060はミドルクラスですが、発売開始から時間が経っていて値段もだいぶ落ちてきています。
それでいてメモリ容量が12GBも搭載されているので、Stable Diffusionなどの画像生成AIの利用するさいにコスパ良いので注目されています。
普通にゲームを楽しむなら十分な性能ですが、ゲームを本格的に楽しみたいなら新世代のRTX 40シリーズがおすすめです、
この記事では「MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OC」を紹介します。
MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OCの特徴
性能一覧
GeForce RTX 3060はRTX30シリーズの中ではミドルクラスに位置づけられます。
フルHDだけでなく4Kでも60FPSで動かせるスペックはあるので、ハイスペックグラボを求めないならコスパが良いモデルです。
メーカー | MSI |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3060 |
GPUシリーズ | RTX 30 |
メモリ | GDDR6 |
メモリ容量 | 12GB |
ブーストクロック | 1,792 / 1,807MHz |
TDP(消費電力) | 170W |
推奨最小システム電源要件 | 550W |
セミファンレス | ○ |
出力ポート | HDMI x 1 DisplayPort x 3 |
対応バス | PCIe 4.0 |
最大解像度 | 8K (7680×4320) |
補助電源 | 8ピン x1 |
参考価格 | 4万円 |
発売時期 | 2021年2月 |
出力ポート
「MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OC」の出力ポートはDisplayPortとHDMIの2種類です。
どちらも最大解像度は8Kの高解像度を楽しむことができます。
またリフレッシュレートは4Kでも120Hzで楽しめる性能です。
出力端子 | バージョン | 最大解像度 |
---|---|---|
HDMI | 2.1 | 8K(7680×4320) |
DisplayPort | 1.4 | 8K(7680×4320) |
常温は?
タスクマネージャーでアイドル時のGPU温度を確認すると、約42度くらいでした。
電源ユニットは500~600Wで十分
ハイスペックなグラボではTDPの最大値が350Wになるものもあります。
それに対して「MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OC」のTDPは170Wとなっています。
ただし公式サイトの推奨最小電力要件は550Wとあるので、550W以上あると安心です。
ワットチェッカーでPC自体の消費電力を調べてみると、アイドル時は60Wくらいで、ベンチマークで負荷をかけているときは200Wくらいになりました。
静音ファン
ゲームなどをしていないときなど負荷がかかっていないときは、ファンが止まる静音機能(セミファンレス)があります。
ケース内のエアフローを整備したり、ゲームタイトルによっては静かにプレイできそうです。
付属品
「MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OC」の付属品は、グラボ本体以外にクイックユーザーガイドだけでした。
スロットカバーとポート保護カバーは取り付けられていました。
インストールディスクや端子カバーなどは付属していませんでした。
HDMIとDisplayPortの保護カバー付きなので、ホコリが詰まらないので助かります。
PCIeスロットカバーも取り付けられているので、梱包状態から取り出すときに端子が汚れる心配もありません。
外観
「MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OC」のおもて面はヒートシンクの上に8cmのファンが2基と、ミドルクラスらしい見た目です。
LEDで光らないのがGood!
出力ポートは左から、DisplayPort、DisplayPort、DisplayPort、HDMIポートの全4ポート。
PCへ組み込んだときに見える上部には補助電源コネクタがあります。
ボードの端っこにある補助電源コネクタは8ピンです。
基盤の裏面は、バックプレートで補強されていて基板が曲がりにくくなっています。
背面の出力ポートと反対側はヒートシンクが少し見えるシンプルな作りです。
出力ポートは2種類
出力ポートはDisplayPort・HDMIの2種類で、HDMIが1つ・DisplayPortは3つ使えます。
2スロットを使用する
「MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OC」は、2スロット分のスペースを占有します。
接続はPCI Express 4.0 x16
マザーボードに取り付けるグラボのバスインターフェースはPCI Express 4.0 x16です。
最新のCPU&マザーボードなら対応していると思いますが、少し古めのパーツだとPCIe 3.0でフル性能を発揮できないかもしれないので要チェックです。
大きさ
ボードの長さは約21cmとグラボとしては標準的なサイズとなっています。
高さは約11cmと一般的なカードサイズです。省スペースなPCには組み込めないかもしれません。
厚さは約4.5cmです。
ファンの直径は約8cmです。
重さ
重さは576gと少し軽めです。
ベンチマーク計測
「MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OC」を実際にベンチマークソフトで計測してみました。
メジャーな3DMARK の Time Spy と Fire Strike で計測しました。
テストした環境は以下の通りで、CPU・メモリは高性能ではなく、PCケースの冷却機能も高くはないです。
そこそこのスペックのミドルクラスPCでの検証になります。
PCケース | Corsair 5000D |
---|---|
CPU | Intel Core i5-12600K(第12世代) |
マザーボード | MSI MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4 |
ヒートシンク | MB標準搭載 |
メモリ | DDR4-3200 64GB |
OS | Windows 10 Pro 64bit版 |
電源ユニット | Antec NeoECO NE750G M |
3DMark Time Spy
グラフィックボードのメジャーなベンチマークソフトの3DMARK「Time Spy」では、総合点8,943、グラフィックススコアは8,523でした。
他のGPUと比較すると「GeForce RTX 3050」よりも2,000も高い値になりました。
3DMark Fire Strike
同じくメジャーなベンチマークソフト「Fire Strike」では、総合スコアは19,650、グラフィックススコアは21,353でした。
3DMark Fire Strike ULTRA
4K解像度向けのFire Strike ULTRAでも試してみましたが、総合スコアは5,128、グラフィックススコアは4,918でした。
4K解像度でも60FPSでゲームなどを楽しめるスペックがありました。
GPU-Zでチェック!
GPUコアは「GA106」で、ビデオメモリはGDDR6でSumsung製でした。
アイドル時のファンは停止して、温度は36℃くらいです。
MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OC レビューまとめ
この記事では「MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OC」を紹介しました。
高価なグラボを買う理由は、ゲーム利用がメインでしたが、最近では画像生成AIなどに使うために買い替えるケースも増えてきました。
画像生成AIだとGPU性能よりも、メモリ容量が重要な場合が多いので、12GBも搭載されている「RTX 3060」は注目のモデルです。
「MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OC」は、価格も下がってきてかなりコスパの良いグラボです。
ゲームや動画編集、画像生成AIと色んな用途に向いています。
それでは、今回はこれまで。
お読みいただき、ありがとうございました。
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