ブレードタイプのヒートシンクも付属し、PS5の動作確認・推奨仕様をクリアしている最速クラスのNVMe SSDです。
XPG GAMMIX S70 BLADEシリーズは、最速クラスのNVMe SSDでPS5の仕様もクリアしているSSDです。
ヒートシンクも付属していて、付ける付けないを自由に選択できるようになっています。
PS5・PCにも使えるガジェットです
今回試したのは1TBモデルの「AGAMMIXS70B-1T-CS」で、読み出し速度は7,462MB/s、書き込み速度は6,426MB/sと高速でした。
最速クラスです。
80%使用している状態でも、速度はほとんど変わらない優秀さでした。
ただし、90GBくらいの大きなサイズのファイルのコピーでは、最後の方は300MB/sまで落ちてしまいました。
速度は最高クラスでPS5での動作も確認済みなので、パソコンでも安心して使えるSSDだと思います。
この記事では「【レビュー】XPG GAMMIX S70 BLADE プレステ5でも使えるNVMe SSD」について紹介します。
XPG GAMMIX S70 BLADE NVMe SSDの特長
「XPG GAMMIX S70 BLADE」シリーズは、最速のPCI Express 4.0対応のNVMe SSDです。
PS5の動作確認済みのモデルで、PS5推奨仕様もクリアしているモデルとなっています。
XPG GAMMIX S70 BLADE シリーズの主な性能
XPG GAMMIX S70 BLADEシリーズには、1TB、2TB の2種類しかありません。
1TBモデルでも2TBの公称値くらい速度は出たので、1TBモデルでも十分かも。
メーカー名 | ADATA | |
---|---|---|
型番 | AGAMMIXS70B-1T-CS | AGAMMIXS70B-2T-CS |
容量 | 1TB | 2TB |
フォームファクタ | M.2-2280 | |
インターフェース | PCIe 4.0 x4 / NVMe | |
コントローラー | InnoGrit IG5236 | |
NAND Flash | 3D TLC NAND | |
読み出し | 7,400MB/s | |
書き込み | 5,500MB/s | 6,400MB/s |
総書き込み容量 | 740TBW | 1,480TBW |
サイズ | 2280 | |
保証期間 | 5年間 | |
目安価格 | 20,000円 | 40,000円 |
GB単価 | 20円 | |
発売時期 | 2021年04月 |
他のSSDと比べると、総書き込み容量は1TBモデルでは740TBWと悪くはないといった数値です。
耐久性の参考になるTBWが優秀なSSDを選びたいなら、こちらのTBWを比較した記事が参考になると思います。
コントローラーは InnoGrit 製
搭載されているコントローラーはInnoGrit 製のコントローラーです。
メモリはADATA?Micron製?
チップにはADATAとプリントされていましたが、ツールで確認したらMicronと判定されていました。
XPG GAMMIX S70 BLADEの同梱品
XPG GAMMIX S70 BLADE「AGAMMIXS70B-1T-CS」には本体とヒートシンクが同梱されています。
ヒートシンクは最初からくっついていないので、MBの標準のヒートシンクも使いやすいです。
ヒートシンクの裏にあるシートをはがして使います。
箱の中はプラスチックケースで、動かないように固定されていました。
XPG GAMMIX S70 BLADEの外観
XPG GAMMIX S70 BLADEの外観はハイエンドモデルということもあってか、黒ベースのシンプルなデザインになっています。
両面実装で表面にはラベルなどは貼られていません。
裏面にもチップが搭載されていて、シリアルナンバーが記載されたラベルが貼られています。
端子の形状は切り欠きが1つの「M-Key」です。
両面実装なので少し厚めです。
大きさ
M.2 2280なので、長さは規定通りの80mmです。
幅はほぼ22mmちょうどでした。
厚さは両面実装なので少し厚めの3mmでした。
重さ
1TBモデルの重さは、少し重めの 約7.4gです。
ヒートシンクも含めると約11gになります。
ベンチマーク
1TBモデルの「XPG GAMMIX S70 BLADE」をテストした環境は以下の通りで、CPU・メモリは高性能ではなく、PCケースやヒートシンクの冷却機能も高くはないです。
そこそこのスペックのミドルクラスPCでの検証になります。
PCケース | NZXT H210 |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 3500 |
マザーボード | GIGABYTE X570 I AORUS PRO WIFI |
ヒートシンク | MB標準搭載 |
メモリ | G.SKILL DDR4-3200 16GB |
ビデオカード | MSI GeForce GTX 1650 D6 AERO ITX OCV1 |
OS | Windows 10 Pro 64bit版 |
結果としては「XPG GAMMIX S70 BLADE」は発熱しますが、データ転送速度は公称値よりも良い結果でした。
ディスク使用率が高いと、大きなファイルの書き込み速度が落ちてしまいます。
とはいえ一般的な作業で使うファイルではあまり影響はなさそうですし、PS5の仕様もクリアしているので性能は悪くないと思います。
S.M.A.R.T
冷却性能に力を入れていないPCなので、エアフローなど放熱性能は低めですが、アイドル時の温度は54℃くらいでした。
ベンチマーク結果
これらのベンチマークツールで計測してみました。
- CrystalDiskMark
- AS SSD Benchmark
- AS SSD Copy-Benchmark
- AS SSD Compression-Benchmark
- ATTO Disk Benchmark
- HD Tune
CrystalDiskMarkの1GiBで計測した結果は、公式値よりも少し良い速度が確認できました。
1TBのモデルでは読み出し速度は7,462MB/s、書き込み速度は6,426MB/sくらいの性能でした。
サイズを増やして64GiBでも計測してみました。
ランダムな読み書き性能も変わらずに、1GBと同じ速度でした。
SSDの空き容量で速度が変わるかもチェックしてみました。
半分ほどデータを保存している状態では、CrystalDiskMarkの速度は変わりませんでした。
実際に250GBサイズのファイルを転送してみると、最初は1.7GB/sほどでしたが80%を超えたあたりで900MB/sに少し落ちてしまいました
80%ほど使用している状態でも、CrystalDiskMarkの速度は変わらずでした。
ただし、90GBくらいの大きなサイズのファイルのコピーでは、最後の方は300MB/sまで落ちてしまいました。
「AS SSD Benchmark」で基本的なパフォーマンスをチェック。
大体6,000 MB/sくらいで、一定した速度という結果でした。
ほぼ公称値に近い速度結果でした。
SLCキャッシュ
HD Tune Pro の File Benchmark で、200GBほど読み書きしてSLCキャッシュの挙動を調べてみました。
200GBほどの大きなサイズでも速度は特に落ちませんでした。
実際に250GBくらいのファイルをコピーしてみると、ダイアログ上でも1,800MB/sくらいの速度で安定してコピーできていました。
ただしディスクを80%ほど使用している状態では、90GBのファイルでも80%を転送したあたりで300MB/sまで落ちてしまいました。
温度
ベンチマークを計測中の負荷をかけているときの温度をHWiNFOで確認してみました。
エアフローなど放熱機能が、そこまで高くないミドルクラスのPCでも最大で71℃くらいまで上昇しました。
CrystalDiskInfo上でも70℃を確認できるほどで、熱くなりやすいなという印象です。
ヒートシンクは必須!
よくある質問
XPG GAMMIX S70 BLADE AGAMMIXS70B-1T-CSについての、よくある質問などを紹介します。
TBW(総書き込み容量)はいくつ?
容量ごとに異なりますが、1TBモデルのAGAMMIXS70B-1T-CSは、740TBWです。詳しくはこちらの一覧をご覧ください。
価格はいくら?
1TBモデルのAGAMMIXS70B-1T-CSは約2万円で、GB単価は20円です。
ネジやヒートシンクは付属している?
AGAMMIXS70B-1T-CS には、ネジは付属していませんが、ヒートシンクは付属しています。付属品については、こちらの同梱物についてをお読みください。
XPG GAMMIX S70 BLADE レビューまとめ
この記事では「【レビュー】XPG GAMMIX S70 BLADE プレステ5でも使えるNVMe SSD」について紹介しました。
XPG GAMMIX S70 BLADE はPS5でも使用できるヒートシンク付きのSSDです。
転送速度もそれに見合った最高クラスの速度が確認できました。
データの保存容量や転送するファイルサイズによって、速度が変わる可能性があるのには注意が必要です。
PS5での動作確認済みで仕様もクリアしているSSDなので、他のSSDよりは安定性や信頼性は少し高そうなSSDだと思います。
それでは、今回はこれまで。
お読みいただき、ありがとうございました。
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