BIOS(UEFI)のアップデートは、不具合解消だけでなく、新しいCPUに対応したりと新機能が追加されることもあります。
わたしはアップデートすることで逆に調子悪くなる可能性が不安なので、積極的にBIOSアップデートはしてきませんでした。
まっさらな状態でPCを組むなら、BIOSも更新しても悲惨な状態になりにくいので、新たにPCを組むならBIOSアップデートのタイミングにちょうどよいです。
GIGABYTEのマザーボードは、CPU、メモリ、グラフィックボードもつながずにBIOSをアップデートできるので不具合時にも役立つかもしれません。
PCパーツを接続せずに更新可能!
この記事では「GIGABYTE Q-Flas PlusでUEFI(BIOS)を簡単にアップデートする方法」について紹介します。
今回は「X570 I AORUS PRO WIFI」を実際にアップデートしてみました。
GIGABYTEマザーボードのBIOSアップデート方法
GIGABYTEではBIOSのアップデート方法は3種類用意されています。
- @BIOS:Windows上で実行
- Q-Flash Plus:CPU・メモリ無しで実行可能
- Q-Flash:UEFI上で実行
おすすめのアップデート方法は、この順番になります。
MB(BIOS)上で動いているWindowsを使いながら更新する「@BIOS」は一番お手軽ですが、少し不安が残るので一番下にしました。
BIOS(UEFI)に入らなくてもアップデートできる「Q-Flash Plus」も作業は簡単ですが、ファイル名の変更などが少し手間です。
ただし「Q-Flash Plus」はCPUやメモリ、モニターに映さなくても更新できるので、不具合の解消として最後の手段的に有効です。
BIOSを起動できない状態でもBIOSをアップデートできるのは少し心強いです。
BIOSアップデートファイルの入手方法
使用しているMBのサポートページを開き、ダウンロードから「BIOS」をクリックします。
この記事では「X570 I AORUS PRO WIFI」をアップデートしました。
バージョンの一覧が表示されるので、アップデートしたいバージョンをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルはzip形式で圧縮されているので、解凍ソフトで解凍します。
解凍するとファイルがいくつかありますが、BIOSからアップデートするQ-Flashなら、このままでOKです。
Q-Flash でのアップデート手順
Q-FlashはUSBメモリを使用します。
BIOSのアップデートファイルのサイズは20MBもないので、安いUSBメモリでも充分ですし、USB3.0などの最新でなくても困ることはありません。
ファイルを保存する前にFAT32でフォーマット(初期化)します。
保存しているデータがあると消えてしまうので、他へ退避してからフォーマットします。
フォーマットの手順は、パソコンに接続したUSBメモリを右クリックして、「フォーマット」をクリックします。
ファイルシステムから「FAT32」を選択し、「開始」ボタンをクリックします。
これでBIOSファイルを保存するUSBメモリの準備は完了です。
作業としてはまず、USBメモリをPCへ挿して、BIOS(UEFI)を起動し、F8キーを押してQ-Flash画面を開きます。
USBメモリのアップデートファイルで更新するか、現在のBIOSをUSBへ保存するか選べるので、上の「Update BIOS」をクリックして選択します。
BIOSアップデートファイルを保存したUSBメモリを選び、保存したフォルダ内の実行ファイルを選んで、右矢印をクリックします。
今回はver F33g へのアップデートなので拡張子が「33g」になっていました。
右矢印をクリックすると「Update BIOS」と実行確認ダイアログが表示されるので「Yes」ボタンをクリックして実行します。
アップデート処理は10分ほどで終わるので、長時間待たされることは無いと思います。
Q-Flash Plus でのアップデート手順
Q-Flash Plusでの実行で重要なポイントはこの3つです。
- USBメモリをFAT32でフォーマットする
- ファイル名を「gygabyte.bin」に変更
- 一番上の階層に配置する
「Q-Flash Plus」はCPUやメモリ、モニターに映さなくても更新できるので、不具合の解消として最後の手段的に有効です。
BIOSを起動できない状態でもBIOSをアップデートできるのは少し心強いです。
更新手順は、USBメモリをFAT32でフォーマットすることと、使用するBIOSのアップデートファイルは「Q-Flash」の手順と同じです。
違う点はまず、一番ファイルサイズが大きいファイルのファイル名を「gigabyte.bin」にリネームします。
「gigabyte.bin」にリネームしたファイルをUSBメモリの一番上の階層へ配置します。
これで下準備は完了です。
Windowsをシャットダウンして電源を落とします。
アップデートファイルを保存したUSBメモリを白色に塗装されたUSBポートへ挿します。
パソコンの電源スイッチを入れずに、電源OFFの状態で横にあるQ-Flash Plusボタンを押します。
Q-Flash Plus ボタンはバックパネルではなくMB基板上にあるモデルもあるようです。
LEDランプが点滅してアップデート作業が始まるので、数分待って点滅しなくなればアップデートは完了です。
10分ほどで終わります
BIOSのバージョンを確認する
UEFI上でBIOSのバージョンを確認するには、EASY MODEでは左上の「BIOS Ver」でインストールされているバージョンを確認できます。
ADVANCED MODEでは「System Info」タブ内で確認できます。
こちらではバージョンだけでなく、アップデートファイルの作成日時やIDといった詳細まで分かります。
BIOSのバージョンはWindows10を起動しながらでもソフトで確認できます。
「CPU-Z」なら Mainbord タブ内にある「BIOS」でBIOSバージョンが分かります。
終わりに
この記事では「GIGABYTE Q-Flas PlusでUEFI(BIOS)を簡単にアップデートする方法」について紹介しました。
できればBIOSアップデートなどせずに、安定してPCを使いたいものです。
不具合の解消や新しい機能への対応など、まれにBIOSアップデートが必要になることもあるので、更新手順を抑えておくと、いざというときも安心です。
GIGABYTEはかんたんにBIOSアップデートできる方法が用意されていて、思っていた以上にスムーズにできました。
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