初めて買った完全ワイヤレスイヤホンは2017年発売の前モデルSONY WF-1000Xでした。
ケーブルを無くし、ケーブルのストレスからの解放を夢見て便利ガジェット、完全ワイヤレスイヤホンを買ったのです。
ところが前モデルは音の遅延が目立ち、使いにくくて他の完全ワイヤレスイヤホンに浮気してしまいました。
当時はがっかりしました
それから色々な完全ワイヤレスイヤホンを試しながら後継機を待っていました。
2019年7月に後継モデル「WF-1000XM3」が発売になったので、早速試してみました。
待ちに待った後継機!
最新モデルの「WF-1000XM3」は SONYイヤホンなので、とうぜん音は良いです。
「音」以外の機能も改善されて、完全ワイヤレスイヤホンとしてかなり使いやすくなっています。
前モデルが嘘のような完成度の高さ
中でも AirPods のように装着を自動的に検出して、音楽を再生・一時停止できる機能はかなり便利です。
急に話しかけられたり、駅の放送を聞きたいときに片耳のイヤホンを外しただけで聞く体勢なれるのはかなり使いやすいです。
外すと自動停止するのは便利!
連続再生時間も6〜8時間で、他社の最新 完全ワイヤレスイヤホンと同程度となっていて長時間の再生が可能です。
最高クラスの再生時間で安心
また、専用のスマホアプリから音質や挙動などを設定でき、自分の使い勝手の良いようにカスタマイズできるのも魅力的になっています。
カスタマイズ性も高い!
この記事では「【SONY WF-1000XM3 レビュー】完成度の高い完全ワイヤレスイヤホン【最高クラスのノイキャン性能】」について書いていきます。
まず「SONY WF-1000XM3」は高機能なので、主な良いところと残念だったところをまとめてみました。
- 音が良い
- 音の遅延はほぼ無い
- 片耳付け外しで再生/一時停止が便利
- 自動電源OFFで省電力
- 音質をカスタマイズできる
- ノイズキャンセリング機能
- 外音取り込み機能
- USB-Cで充電可能
- タッチセンサーの挙動を変更可能
- 装着時にLEDが点灯しない
- イヤホンがちょっと大きい
- 防水機能が無い
- 充電ケースがいまいち
- 自立しない
- 少し厚い
イヤホンに防水機能が無いのと、充電ケースがいまいちなところ以外はかなりの完成度です。
価格は高めですが、購入を検討しても間違いない完全ワイヤレスイヤホンの1つです。
SONY WF-1000XM3の同梱物
SONY WF-1000XM3の同梱物はこのようになっています。
- イヤーピース(2種類)
- USB-Cケーブル(20cm)
- 説明書
- イヤホン本体
- 専用充電ケース
音にこだわるSONYだけあって、イヤーピースは2種類付属しています。装着してみて遮音性の高いものを選びます。
1種類目は「ハイブリッドイヤーピースロング」でL・M・S・SSの4サイズがあり、Mサイズは最初からイヤホンに装着されています。
2種類目が「トリプルコンフォートイヤーピース」でL・M・Sの3サイズがあり、発泡シリコンで覆われたイヤーピースです。
ノイズキャンセリングなどを切った状態で、音楽も流さない状態でイヤホンを装着してみて、音がより聞こえない(遮音性が高い)サイズを選ぶのがポイントです。
SONY WF-1000XM3の外観と重さ
専用充電ケースとイヤホン本体はマットな感じで、肌触りがよくて高級感のある質感です。
防水規格に対応なし
最近の完全ワイヤレスイヤホンは大体の製品は防水規格に対応しています。
レベルの高い性能なら水の中に入れても大丈夫なIPX7に対応しているものもあります。
SONY WF-1000XM3 はノイズセンサーマイクがあるせいか防水機能に対応していないのが残念なところです。
汗をかくほどのスポーツなどには向いていない、落ち着いて音質の良い音楽を聴くのに適している完全ワイヤレスイヤホンといえます。
防水機能が無いのも音質のためと考えれば。。
イヤホンの大きさ
イヤホンの表面は縦3.5cm、横2cmほどの楕円形で、内側のイヤーピースから外側までは約3cmくらいです。
少し大きめです
WF-1000XM3 充電ケースの大きさ・サイズ
SONY WF-1000XM3の充電ケースはちょっと特長的です。
横 8cm、縦 5.5cm、厚さ 3cmほどの直方体っぽい形ですが、底の部分は丸みがあり、自立はしない構造です。
厚さが少しネック
充電ケースはUSB-Cで充電
SONY WF-1000XM3の専用充電ケースへの充電はUSB Type-C端子でできます。
充電ケース底の方にUSB Type-C端子があります。
USB-Cケーブルは接続するときにケーブルの向きを気にしなくていいので、挿しやすいケーブルです。
まだまだ多くの完全ワイヤレスイヤホンは、Micro USB端子で充電するものが多いので大きいメリットです。
最近のAndroidスマホは、USB-Cで充電するのでケーブルの種類を統一できるのも嬉しいです。
次はワイヤレス充電にも対応して欲しい
充電状態の確認
イヤホン本体への充電中は、本体のLEDランプと充電ケースのLEDランプが赤く点灯します。
充電が完了すると赤色のLEDランプが消灯します。
充電ケースのフタを閉じても、ケースの赤色のLEDランプは見えるので状態を確認しやすいです。
充電段階はわからないですが、1.5時間でフル充電できる速さなので不要かもしれません。
イヤホンの左・右の見分け方
SONY WF-1000XM3はイヤホンの上部に「L(左)」と「R(右)」がプリントされているので、簡単に見分けることができます。
「R(右)」は赤色なのも分かりやすくて良いですね。
色でも判別できる
イヤホンの装着を判別するセンサー
イヤホンの裏側の上部に装着状態を判別するためのセンサーがあります。
この部分に触れたままタッチセンサーに触れてしまうと反応してしまうので、外しているときに注意する必要があります。
持つときに気をつけないと。
音楽再生中のLEDランプ
SONY WF-1000XM3はイヤホンを耳に装着しているときは音楽を再生していてもLEDランプは点灯しません。
外しているのに音楽が再生されてしまっている場合は、LEDランプが点滅します。
夜などに周りへ目立たないのがありがたいです。
SONY WF-1000XM3 の重さ
イヤホン片耳1つだけの重さは約 8gで、両耳あわせると約 16 gになります。
他社の完全ワイヤレスイヤホンと比べると少し重めですが、耳にあったイヤーピースを使えば耳にしっかりフィットします。
慣れれば気にならない重さ
トータルの重さはスマホ半分くらいの重さです
SONY WF-1000XM3のバッテリー性能
2018年までに発売された完全ワイヤレスイヤホンの多くは、連続再生は4~6時間程度でした。
完全ワイヤレスイヤホンの弱点の1つは、バッテリーの持続時間が短いことです。
それが2018年後半からは、最新技術により省電力機能や接続の安定性が強化されたモデルが発売されはじめています。
SONY WF-1000XM3も最新技術を採用しているので、最高クラスの再生時間です。
1度に最大8時間連続再生できる
SONY WF-1000XM3は途中で充電せず、1回で最大8時間も連続再生できるバッテリー性能です。
仕事中や勉強など長い時間音楽を聴きながら、作業に使うのには便利な完全ワイヤレスイヤホンです。
音質も良いしね
ただし、ノイズキャンセリング機能を有効にすると少し再生できる時間が短くなり、最大6時間になります。
急速充電に対応。10分で90分再生
SONY WF-1000XM3はイヤホン単体で最大8時間の連続再生が可能です。
もしもイヤホンのバッテリーが切れてしまっても、専用充電ケースに入れれば10分で90分使える急速充電に対応しています。
10分くらいならちょっとした休憩時間に充電すればちょうどよい時間です。
緊急時も安心
SONY WF-1000XM3のペアリング方法
SONY WF-1000XM3のペアリング接続の方法は、2種類あります。
- Bluetooth設定で手動接続
- NFCでワンタッチ接続
Bluetooth設定画面から手動で設定する方法について紹介します。
- STEP 1
- STEP 2
- STEP 3
- STEP 4
一度ペアリングしてしまえば、イヤホンを充電ケースから取り出すだけで自動的に接続されます。
毎回ペアリング作業をすることなく、すぐに音楽などを聴くことができるようになるので便利です。
次からはケースから出すだけで、すぐに使えます
SONY WF-1000XM3の音質と操作
音質はさすが SONY というほど良いです。
1万円くらいの他社の完全ワイヤレスイヤホンと比べてもハッキリ違いがわかるほどでした。
他の人のレビューを見ても AirPods2 くらい良いという雰囲気でした。
専用アプリから好きな音に設定できます(イコライザー)
専用アプリ(Sony Headphones Connect)のイコライザー機能で、好みの音にカスタマイズできます。
すでに設定されているプリセットから選ぶことも、自分好みの音を2つ設定しておくことができます。
専用アプリについての詳細は、「Headphones Connectの使い方とできること」の記事をお読みください。
ノイズキャンセリング・外音取り込み機能
左側のイヤホンを1回タッチするごとに
- ノイズキャンセリング機能ON
- 外音取り込み機能ON
- 両方ともOFF
と切り替わります。
ノイズキャンセリング機能は、確かにノイズなどは軽減しますが電車内で騒音が完全に消えるほど強力ではないです。
音量を大きめにするのとあわせれば騒音がより聞こえにくくなるかなという感じです。
外音取り込み機能は音楽を流さない状態で、ONにすると違いが分かります。
イヤホンをしていても周囲の音が聞き取りやすくなります。専用アプリから取り込みレベルを20段階で設定できます。
音の遅延はほぼ感じない
スマホのソシャゲで完全ワイヤレスイヤホンを使用するので、音質以上に大事にしている要素が音の遅延です。
iPhone XS Max で試してみましたが、「SONY WF-1000XM3」はキャラクターボイスとテキストのタイミング、SEなどもズレが無く遅延を感じませんでした。
YouTubeで動画を見ても人の口パクと声がズレるなどの、違和感も無かったです。
前モデルの「WF-1000X」とは雲泥の差で、遅延はほとんど感じなかったです。
タッチセンサーの操作
SONY WF-1000XM3はイヤホンの丸い部分のタッチセンサーで以下のような操作ができます。
アプリから左右の機能割当は変更できますが、一通りの基本操作はできます。
L側 | R側 | |
1回タップ |
|
再生/一時停止 |
2回タップ | 受話 / 終話 |
|
3回タップ |
|
|
触れたままにする | クイックアテンションモード | 音声アシスタント |
左右同時に 約7秒触れたままにする |
ペアリングモード |
電源のON/OFFは操作できませんが、外してから5分経過すると自動で電源OFFになるので問題ないです。
音量が調節できないのは残念でした
SONY WF-1000XM3の賢い機能
SONY WF-1000XM3は装着状態を判別するセンサーが内蔵されているので、他の完全ワイヤレスイヤホンとは違う便利な機能などが備わっています。
特に便利だと思った機能を紹介します。
ほとんどの機能は、専用アプリ「Headphones Connect」から変更できます。
イヤホンを外すと自動で一時停止
音楽を再生中に片耳のイヤホンを外すと自動的に音楽が一時停止します。
そして、そのまま装着すると再度音楽の再生が始まります。
電車内や駅構内で列車遅延などの運行情報を聴きたいときに、片手ですぐに聴くことができるので運行情報を聞き逃さないです。
また、音楽を聴いているときに急に話しかけられたときにも、音楽が自動で止まるのは便利です。
両耳を外した後の装着は音楽を自動で再生しない
両耳から外して再度、装着したときは音楽は再生しません。
両方のイヤホンを外すということは、その時初めて付けることもあるので勝手に再生しない方が音量調節などが事前にできるのでありがたいです。
自動で電池消費を抑えてくれる
イヤホンを外して5分くらいで、外したほうの電源を自動でOFFにして電池消費をおさえてくれます。
片方のイヤホンを外して、話しこんじゃったりしてもバッテリーの消費を抑えるしくみがあるので少しでも長く使えるのは嬉しいです。
自動的にOFFになっても装着すると自動検出で電源ONになってくれるので、そのまま操作することができました。
イヤホンを外しているときはタッチ操作無効
SONY WF-1000XM3はイヤホンを外しているときはタッチボタンは反応しないようになっています。
外しているときの誤操作を防いでくれるので嬉しいしくみです。
装着中の音楽再生はLEDが点灯しない
耳に装着中は音楽を再生していてもLEDランプは、点滅や点灯はしないです。
SONY WF-1000XM3は耳から外に飛び出すような作りなので、周りに目立つかもと少し不安でしたが装着時は点滅しないので使いやすいです。
逆に外しているときに音楽を再生しているとLEDランプは点滅します。
専用アプリで自由にカスタマイズ
SONY WF-1000XM3の多くの機能は、アプリからカスタマイズすることができます。
以下のようなことは、専用アプリ(Sony Headphones Connect)から設定することができます。
- 外音コントロール
- 音質(イコライザー)
- イヤホンを外したときの挙動
- 音質モード
- タッチセンサーの挙動
- 音声ガイダンスの言語
専用アプリについての詳細は、「Headphones Connectの使い方とできること」の記事をお読みください。
Sony | Headphones Connect
Sony Home Entertainment & Sound Products Inc.無料posted withアプリーチ
SONY WF-1000XM3のよくある質問
SONY WF-1000XM3は高機能なので、気になることもあります。
疑問なことは事前に解決して、安心して購入したいのでよくある質問に答えます。
装着中の青色LEDは点灯・点滅しますか?
「自動電源オフ」の項目で、ヘッドホンを外したらオフするを選択すれば、装着中は光りません。
充電中はLEDランプは光りますか?
充電中は、充電ケースとイヤホンのLEDランプが赤色に点灯します。
片耳だけでも使えますか?
はい使えます。ただし1つ注意点があります。
それは、タッチセンサーへの機能の割り当てです。
音楽の再生・一時停止を割り当てていない場合はスマホで操作することになります。
もちろんアプリから変更すれば、問題なく使えます。
イヤホンを紛失したら、どうすればいいの?
紛失したら修理扱いになります。1万円ほどかかりますが、紛失あんしんサービスなら5000円です。
engadgetさんによれば、
- 片耳:9000円
- ケース:6600円
と、「技術料」がプラス2000円かかるそうです。
紛失あんしんサービスなら5000円ですが、イヤホンだけが対象となっていて、充電ケースは対象外なので完全に安心はできないです。
物をなくしやすいなら、公式のソニーストアで購入するのがおすすめです。
ソニーストア限定サービスで「紛失あんしんサービス」があるので、買い直すよりも安く補償してくれます。
詳しくは、紛失についての公式サイトのヘルプをご確認ください。
音漏れは気になりますか?
ほとんど音漏れは気になりませんでした。
さすがに耳が痛いほどの爆音だと、漏れますが少し大きいくらいの音量なら大丈夫だと思います。
あと重要なのは、耳にフィットするイヤーピースを使えって、しっかりと装着することで、さらに音漏れはしにくいと思います。
マニュアルは買う前に見れますか?
はい、事前にPDFファイルをダウンロードして確認できます。
SONY WF-1000XM3 はハイクラスの完全ワイヤレスイヤホンなので、購入前に仕様など詳細も気になりますよね。
WF-1000XM3 は購入前でも公式サイトからマニュアルをネットでダウンロードして見ることができます。
できるだけ事前に不安なことは解消して、納得してから買いたいですよね。
充電ケースの電池残量の確認方法はありますか?
SONY WF-1000XM3の充電ケース内の電池残量は、イヤホンを充電ケースにセットしたときのLEDランプの光り方で判別できます。
イヤホンを充電ケースにセットしたとき、イヤホンの赤ランプが点灯してすぐに消え、イヤホンの電源がオフになります。
イヤホンを充電ケースにセットしても、赤ランプが点灯せずイヤホンの電源がオフにならない。
SONY WF-1000XM3レビューまとめ
この記事では「【SONY WF-1000XM3 レビュー】完成度の高い完全ワイヤレスイヤホン【最高クラスのノイキャン性能】」について書きました。
SONY WF-1000XM3は前モデルから大幅に改善され、他のメーカーがそう簡単に真似できない完成度の高い完全ワイヤレスイヤホンだと思います。
主な良いところと残念だったところをもう一度、まとめてみると以下の点があります。
- 音が良い
- 音の遅延はほぼ無い
- 片耳付け外しで再生/一時停止が便利
- 自動電源OFFで省電力
- 音質をカスタマイズできる
- ノイズキャンセリング機能
- 外音取り込み機能
- USB-Cで充電可能
- タッチセンサーの挙動を変更可能
- 装着時にLEDが点灯しない
- イヤホンがちょっと大きい
- 防水機能が無い
- 充電ケースがいまいち
- 自立しない
- 少し厚い
防水規格に対応していないことと、充電ケースが少し使いにくい以外は大満足な完全ワイヤレスイヤホンでした。
装着状態で自動的に音楽の再生・一時停止を切り替えてくれるという機能はかなり便利です。
価格設定は高めですが、買って損は無かったと思っています。
それでは、今回はこれまで。
お読みいただき、ありがとうございました。
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