サイトやブログを運営していてアクセスが減ったりすると、記事をリライトしたいと思うことがよくあります。
記事数が増えてくると、どの記事を優先してリライトすれば良いのか迷ってしまうのが悩みです。
簡単に 効率よく探したい!
そんな中、マクリンさん( @Maku_ring )がサーチコンソールを使って、簡単にリライト対象を選ぶ方法を共有してくれています。
ツイッターでも300以上のいいねをもらうほど反響でした。
サチコでリライト記事を絞り込む方法(詳細)
1. 期間比較でカスタムを選び、曜日だけ合わせる
2. Googleスプレッドシートに落とす
3. 列挿入でクリック数とCTRの差を入れる
4. 右クリックで「条件付き書式」選ぶ(続く) pic.twitter.com/cSI6Nznvd7
— マクリン (@Maku_ring) January 11, 2019
やっていることをざっくり説明すると、
今週と先週を比べて、クリックされなくなった検索ワードをチェックしよう!
ということです。
クリックされなくなった検索ワードから見直すという、分かりやすい指標だと思います。
もちろん、リライトする基準はこれだけではないので、必ずしもこの手法にこだわる必要は無いです。
あくまで 1つの見つけ方
ただ、この手法を何回かやっていると、日付設定やスプレッドシート上の作業を効率的にできないかと思ってきました。
そこで、Google データポータルを使ったみたら、日付設定や列を増やといった工程が無くなって快適になりました。
新しいWebツールを覚える手間がかかるので、サイト運営を始めたばかりの人にはおすすめしません。
Search Consoleにも少しなれてきたら試してみると、効率的にリライトすべき記事を選びやすくなってサイト運営が楽になると思います。
データポータルを使うメリットとデメリット
Googleデータポータルは Google が提供しているサービスの1つで、2018年9月にベータ版が終わって正式版になりました。
Search Console のデータだけでなくGoogleアナリティクスなど、複数のサービスのデータを組み合わせたレポートを作れるのが魅力です。
もちろん無料!
メリット
- 見れる検索ワードが数万件
- 定期的にチェックするのを効率化できる
- スプレッドシートの作業がほぼ無くなる
作業が効率的になるだけではない最大のメリットは、データレポートを使うとサーチコンソールのデータが数万件も見ることができる点です。
Search Console のサイトだと上限は1000件までしかみれないので10倍以上!
見つけられなかったお宝ワードも見つけられるかもしれないです。
検索ワード件数の多さは大きなメリットなので、マクリンさんのリライト記事を選ぶ方法以外でも役に立つと思います。
Search Consoleでフィルター条件で定期的に確認していたデータも、レポートを作っておけば確認作業が効率的にできます。
昔はレポート数に上限があったようですが、今は上限なくレポートを作ることができます。
デメリット
- 条件を毎回 細かく変更できない
- 新しいツールを覚えるのが手間
データポータルは自分や他人にデータを見やすくするのが主な使い方なので、決まった条件でグラフィカルに表示するのに適しています。
ですので、フィルタの条件を都度、細かく微調整する使い方には、向いていないです。
また、データポータルは直感的に操作できて簡単ですが、新しいツールを覚えるのは少し面倒です。
覚えることがたくさんある初心者はSearch Consoleだけで十分かもしれません。
データソースを設定する
データソースとは Search Console や Googleアナリティクス など、表や図を作るための元になるデータのことです。
Search ConsoleのデータソースにはURL単位とサイト単位の2種類があります。
この記事ではこの2種類のSearch Consoleのデータだけを設定して使えるようにします。
- STEP 1サイトにログインする
まず、データポータルにログインします。
- STEP 2
- STEP 3
- STEP 4
- STEP 5
- STEP 6
- STEP 7
- STEP 8
- STEP 9
- STEP 10
- STEP 11
- STEP 12
これでSearch Consoleのデータを使用する準備ができました。
サチコの準備は完了
URLのインプレッションとサイトのインプレッションの違い
違いとしてはざっくり言うと、サイト(ブログ)単位のデータか記事(URL)ごとのデータなのかという違いです。
英語表記だと少しわかりにくいかもしれませんが、各項目を日本語にしてみると以下のような感じになります。
- Date:日付
- Google Property:検索種類(Webや画像)
- Landing Page:記事URL
- Device Category:デバイスカテゴリ
- Query:検索キーワード
- URL Clicks:URLクリック数
- Impressions:表示回数
- URL CTR:URLクリック率
- Country:国
- Date:日付
- Google Property:検索種類(Webや画像)
- Device Category:デバイスカテゴリ
- Query:検索キーワード
- Clicks:クリック数
- Impressions:表示回数
- Site CTR:クリック率
- Average Position:平均掲載順位
- Country:国
レポート(表)の作成
Search Console のデータが使えるようになったので、Search Consoleのデータを使って期間比較での表を作ります。
ざっくりと作業の流れを説明するとこうなります。
- 使うデータを選ぶ
- 表示する日付範囲を設定
- 比較する期間を設定する
- 比較結果の値を実数にする
説明では直近1週間と、そこからさらに1週間前の比較ですが、1ヶ月間などお好きな期間に置き換えてみてください。
マクリンさんの記事にも説明がありますが、期間は1週間単位が推奨です。理由は曜日によって人の動きが違うからです。
- STEP 1
- STEP 2
- STEP 3
- STEP 4
- STEP 5
- STEP 6
- STEP 7
- STEP 8
- STEP 9
- STEP 10
- STEP 11
- STEP 12
- STEP 13
- STEP 14
- STEP 15
- STEP 16
- STEP 17
- STEP 18
- STEP 19
- STEP 20
- STEP 21
- STEP 22
- STEP 23
- STEP 24
- STEP 25
これで今週と先週の比較表が完成です。
日付は自動で更新されるので、いつ見ても今週と先週の比較が確認できます。
条件を変えない限り、今後はここまでの作業は不要になります。
スプレッドシートでリライトする記事の選び方
データレポート上の表では比較結果の値で並び替えができないので、スプレッドシートやエクセルの力を借ります。
やることをざっくり説明しますと、
- スプレッドシートにエクスポート
- 比較結果がマイナスのデータを目立つようにする
- 比較結果で並べ替えできるようにする
という作業をして、リライト対象にする記事を選びます。
- STEP 1
- STEP 2
- STEP 3
- STEP 4
- STEP 5
- STEP 6
どういった比較結果をリライト対象とするかは、マクリンさんの記事が分かりやすいと思います。
列の追加や計算式で差分を算出する作業が無くなるのが、データポータルを使う方法の大きいメリットです。
レポートの表示をカスタマイズする
データポータルのレポートはデフォルトのままだと少し見にくいですが、表示をカスタマイズすると見やすくなります。
表のタイトル(指標名)を変えたい
Query や Average Position だとちょっと長いし、パット見わかりにくいので変えておくと見やすくなります。
変更する方法は大きく2つあります。
この方法は使用されているレポート全てに適用されます。
データソースから変更したい指標が含まれるデータソースを選択して、フィールド一覧のページを表示します。
フィールド名をクリックすると編集できます。
レポート個別で変更する方法です。
編集状態にして表を選択します。
指標の左側にカーソルを合わせると編集アイコンの鉛筆アイコンに変わるのでクリックします。
上の名前の入力欄に表示したい名称を入力します。
表もリアルタイムで変わるので分かりやすいです。
表の文字を大きくする
表を選択してスタイルタブの「表のラベル」から、フォントやフォントサイズを変えることができます。
1行ごとに背景の色を変える
表の色から奇数・偶数行ごとの色を設定できます。
1行ごとに背景色が違うほうが見やすくなります。
フィルタ(条件)を設定する
データポータルのレポートには検索ワードやURLなど、表示データに条件を付けることができます。
Search Consoleのサイトのように毎回手軽には変えられないですが、決まった条件を定期的にチェックしたいならデータポータルは便利です。
設定するにはまず、比較期間の下にある「フィルタを追加」をクリックします。
例えば検索ワードに「レビュー」が含まれるデータだけにしたいならこのようになります。
条件には一致するもの除外したいもの、正規表現などがつけられます。
OR条件AND条件で複数の条件を組み合わせてフィルターを作ることもできます。
バズった日など特殊要因がある日をどうするか
- 曜日を合わせ、バズやセール期間はなるべく避ける
引用元:マクリン
マクリンさんの記事中にも説明がありますが、バズったりセールなどがあるなど特殊な要因が含まれていると比較対象としては適していません。
似たようなイベント同士の比較ならアリ!
この対策としては、前もって複数の比較期間のレポートを作っておくのも1つの解決策だと思います。
1週間前との比較が適していないなら2週間前と比べるといった単純な案です。
バブルチャート(散布図)を使った お宝ワードを簡単に見つける方法
これは掲載順位・表示回数・クリック数で簡単にバブルチャートを作成したものです。
X軸を掲載順位、Y軸を表示回数、バブルの大きさをクリック数に設定しました。(掲載順位は20位以上の2ページ目まで)
右上に行くほど検索ページ上位でよく検索されるワードになります。さらにバブルが大きければクリックもよくされるという意味になります。
ですので、右上で大きいバブルを作るのが理想です。ビッグワードで掲載上位なので難しいですが。
探したいバブルは、右上でバブルが小さいワードです。
検索ページ上位でよく検索されるけどクリックされていないワード。
記事のタイトルやディスクリプション、検索画面に表示されるサムネイル画像などを工夫してクリックされやすくすれば、検索流入が倍増する可能性があります。
色々 条件を変えて試してみてください
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